参議院選挙が終わった。記録的低投票率で有権者の5割以上が投票しなかった。
この国の民主主義が機能しているとは思えない。
棄権した人たちは「政治なんか関係ない」と思っているんだろうが、本人がどう考えようと政治は全ての国民のくらしを縛るのだ。
また高齢化の影響で投票したくても投票所に行けないと言う人もいただろう。
選管が知恵を絞って投票できる環境作りをしないとそういう人たちを救えない。
僕が一番注目していた改憲発議が出来る三分の二に、改憲勢力は4議席足りなかった。
フジテレビの安倍友解説委員が、「この結果の方が好都合だ、新たな勢力を巻き込んで改憲機運を盛り上げられる」とテレビ解説したようだが、怪しげな諸派や自民党が支援したと報じられた国民民主の候補も当選しているから、4議席の壁は取りあえずの薄い壁でしかないのかも知れない。
それが証拠にアベシンゾウは「任期中に国民投票を」と述べている。
今後の動向が要注目だ。
さらに言えば、山本太郎とたつみコータロウの若手政治家が舞台を去った。
有能で安部政権に正面から対峙してきた二人を失ったのは護憲派にとっては痛いな。
山本太郎の劇場型選挙戦はネット上では注目されたが、テレビなどのマスコミは無視したままだった。それでも210万票余を獲得した。組織の実態もなく山本太郎一人芝居でのこの票はネットの威力を示したと思う。
二人とも一刻も早く国会に戻って欲しい。
一人区32選挙区では野党共闘の候補が10議席を獲得した。
秋田や岩手、新潟、宮城、沖縄など接戦を勝ち抜いた事は多いに評価したい。
もしこれが無かったら、薄い壁すら造ることは出来なかった。
注目していた神奈川はあさか由香が、江戸城再建などと言う訳の分からない公約を掲げていた維新に席を移した元神奈川県知事の松沢茂文に届かなかった。
無所属の地方議員やママの会などのメンバーの応援があったし、ネットでの発信も盛んにやっていたが、地力の差が出たのか。
地元静岡は、市民運動グループが勝手連的に運動を進めていた立憲民主の徳川家広は国民民主の現職に14万票ほど届かなかった。
日本共産党の鈴木ちかと併せて良い勝負だから、もし統一できていれば護憲派が一議席を確保できたかも知れない。
定数複数区での野党共闘についても論議の活性化が必要だと思う。
日本共産党は当初の目標を割り込む結果となった。
比例の獲得票は420万を超えたくらいか。470万余の維新の後塵を拝した。
演説会などに行っても敬老会かと思うほど支持層が高齢化している。
10代から30代くらいの若者たちに魅力的に見える政党に変身しないと、先細りを打破できないと思う。
もっとも「何処までもついて行きます下駄の泥」政党も宗教組織の公称世帯数から言えば620万票では威張れないかも知れない。
この後、総選挙がどうなるのか。
偽造ねつ造隠蔽の忖度政治に一段と拍車がかかるんじゃ、日本を脱出したくなるなぁ。
与党71議席勝利 改憲勢力3分の2割り込む 野党“一本化成果”
「NHKニュース」より
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190722/k10012002651000.html
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