「ところが、安倍陣営の議員にとってはそう簡単に“ノーサイド”とはいかないようだ。その原因の一つとなっているが、なんと「カツカレーの食い逃げ」だそう。
朝日によると、投開票直前に安倍陣営が開いた「必勝出陣の会」で、議員に振る舞ったカツカレーは333食あった。それが、いざ投票箱を開けてみると国会議員票は329票。少なくとも4人が“裏切り”をしたことになる。陣営幹部は「一体誰なんだ」と話していたという。
毎日新聞が掲載したコメントは、もっと激しい。安倍氏支持の派閥から石破氏に投票した人物について「精査する。グレーだった人を調べればいい」と語っていたという。安倍首相の党総裁3期目の初仕事は、カツカレー食い逃げの“犯人捜し”になりそうだ。」 「AERAdot.」より引用
何だか低次元な話だけれど、今回の自民党総裁選、安倍本人の高揚感ほど周囲は燃えていないようだ。主要各紙の社説の見出しを見てもそれは明らかだ。「読売」ですら、慎重さを要求している。
朝日新聞
3選はしたものの 安倍1強の限界明らかだ (2018年09月21日)
読売新聞
安倍総裁3選 長期的課題で着実な成果を (2018年09月21日)
毎日新聞
安倍氏が自民総裁に3選 独善的な姿勢から決別を (2018年09月21日)
日本経済新聞
将来世代への責任果たす3年に (2018年09月21日)
産経新聞
【主張】安倍総裁の3選 憲法改正の先頭に立て 謙虚な政権運営を心がけよ (2018年09月21日)
東京新聞
<安倍政権に注文する>自民総裁に連続3選 国民の声を畏れよ (2018年09月21日)
そして自民党最大の支持団体JA傘下の日刊紙「日本農業新聞」はコラム「四季」で次のように書いた。
「安倍農政は地方から「言っていることと、やっていることが違う」と手厳しい。地方票で石破氏善戦に現れた。…食糧自給率45%はどこにいったのか。」
祝意はゼロである。因みに地方票で石破が安倍を上回った県は山形・茨城・群馬・富山・三重・鳥取・島根・徳島・高知・宮崎の10県だそうだ。
安倍内閣の経済政策を賛美する連中もいるけれど、その実態はこんなもの。
ビックリするような状況じゃないかと思う。
そんな中でのクリーンヒット。
後に続く書店は無いのか。新潮社は社長が謝罪声明を出したが、こんなふざけたヘイト本を発行するような出版社の本は扱わないと宣言する書店が拡がれば、人権侵害も少なくなるだろう。
新潮社の本を棚から撤去 和歌山の書店、新潮45に抗議
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」などと月刊誌「新潮45」で主張した問題に関連し、和歌山市万町の書店「本屋プラグ」は20日、新潮社の新刊本の販売を当面取りやめる方針を明らかにした。
店主らは「言葉の暴力が一線を越えている。問題提起したい」と話す。
新潮社は18日発売の「新潮45」10月号で、8月号に掲載された杉田氏の寄稿に批判が寄せられたことに対して「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」とする記事7本を集めた企画を掲載した。
その中で文芸評論家の小川栄太郎氏は「LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念」などと主張を展開した。
この記事について、店主の三木早也佳さん(36)は「性的マイノリティーの方々への侮辱的であまりにひどい言葉の暴力が展開されており、一線を越えている」と話す。同店は新刊・古書計約5千冊を扱う小規模店舗。新潮社の書籍はもともと少なく、「大勢に影響を及ぼすことはできない」(三木さん)が、書店の立場から抗議の意思を示したいと、当面の間、新潮社の新刊本販売を停止することを決め、書棚の本も撤去した。
「朝日新聞デジタル」より転載