熱中症による死亡事故が相次いでいる。
地球温暖化の影響なのか、よく分からないが日本列島熱帯状態。
それでも標高450㍍の我が家は、室温28度くらい。
エアコンなんてものは設置していない。
だから街中に下りるのを躊躇する。
そんな中、街中の学校で教室や体育館にいる子どもたちが心配だ。
日本の小中学校のエアコン設置に関わる国の助成金は3分の一。
金のない市町村の小中学校はエアコンのない暑熱地獄状態となる。
この国は、役にも立たない米国製兵器の購入には莫大な金を注ぎ込むが、自国の子どもたちの命を守ることに金なんかかけない。
全国の保護者のみなさん、もっと怒りを持たないとあなたの子どもたちを守れない時代に入っているのかも知れませんよ。
18日、最高気温40.7度を観測し、全国一の暑さとなった岐阜県多治見市。19日も38度の猛暑日となりました。
「こんな暑いことは初めて」(多治見市民)
「クーラーがないとやっていけないです」(多治見市民)
こんな日本一暑い町の小学校を訪ねてみると。
「全校の皆さんと先生方に連絡します。きょうも暑い日は続いています。そのため、きょうの昼休みの外遊びを禁止します」(校内放送)
外で遊べない子どもたちは、クーラーの設置された図書室で本を読んで過ごしていました。さらに…。
「きょうもプールが入れなくて」(生徒)
子どもたちが一番楽しみにしていたプールの授業も中止に。19日の水温が33度と、適温とされている25度を大きく上回ったためです。
そして、教室をのぞいてみると、シャツで汗をぬぐったり、暑そうに授業を受ける子どもたちの姿が。19日の正午ごろの教室の温度は、32.3度。
「各教室にはエアコンは設置されていません。教室に入るだけでも息苦しい」(脇之島小学校 坂野晃規 生徒指導主事)
多治見市では増築された3つの教室を除き、公立の小中学校21校全てで、普段子どもが授業を受ける普通教室にエアコンが設置されていません。
「全国でもトップクラスの暑さをほこるので、できれば本当にエアコンの対応はしてほしいなと思う」(保護者)
「異常気象にしてもこの先まだ(暑さが)続くのであれば、命のことを真剣に考えた方がいいなって」(保護者)
エアコンをつけてほしいという保護者のみなさん。そして、子どもたちからも。
“学校にエアコンをつけてください。なぜなら愛知県で小学生が亡くなったからです。みんな死亡してほしくないので、よろしくお願いします”という5年生の児童から学校のPTAにあてられた手紙。
17日、愛知県豊田市の小学校の1年生の男子児童が校外学習のあと、熱射病で死亡した痛ましい出来事について手紙の中で書かれていました。
手紙を書いた子どもたちに話を聞くと。
「熱中症で亡くなる子がかわいそうだから、みんなにも亡くなってほしくないからエアコンをつけてほしい」(手紙を書いた小学生)
エアコンが設置できない理由とは
日本一暑い町、多治見。どうして、小中学校にエアコンが設置されていないのでしょうか。
「これまで多治見市は耐震化、施設の老朽化、トイレの洋式化を中心に推進してまいりました。エアコンも非常に大きい問題として認識してきましたが、比較検討して、どれも重要だが、そちら(耐震化など)を実施し、エアコンを実施していないのが現状です」(多治見市教育委員会 山本智基さん)
1台でも200万円以上かかるという教室のエアコン設置費用。限られた予算の中で、財源の確保は難しかったといいます。
「市民からエアコン要望の高まりを受けて、今年3月の議会で市長からエアコン設置に向けて検討を開始するということでした」(多治見市教育委員会 山本智基さん)
多治見市は、エアコン設置に向けて、今年の秋までにスケジュールを決めるとしています。
しかし、学校のエアコン問題はここだけの話ではありません。
全国の公立小中学校の普通教室の半数以上でエアコンが設置されていないのが現状です(文部科学省の調べ)。東海地方では、エアコン設置率は愛知県(35.7%)、三重県(32.8%)と全国平均を大きく下回っています。
19日、最高気温が36.1度となった名古屋市。西区にあるなごや小学校をのぞいてみると、子どもたちは窓を閉め切った教室で授業を受けていました。
Q.教室にエアコンは?
「ついている。めっちゃ涼しい」(なごや小学校の生徒)
名古屋市では保護者からの要望などを受けて、2015年度に市内すべての小中学校の教室にエアコンの設置を完了しました。
ちなみに、冷房の効いた教室の中の温度は…27.7度。エアコンのない多治見市の小学校と比べ、5度ほど低い環境です。
時には死に至る熱中症。そのリスクを避けるためにも、エアコンの設置を進めるべきだと専門家は指摘します。
「この温暖化の中で、最高気温も上がる。猛暑日も増える。エアコンなしでは過ごせないっていう状況」(名古屋大学教育社会学 内田良 准教授)
去年、35度を超える日は全国13地点の平均で年間2日あまり。調査を始めた1931年に比べるとこの90年ほどで約4倍に増えてきています。
エアコンの設置が進まない理由はいったいどういうことなのでしょうか。
「エアコンをつけるときの大きな課題は、ひとつは財政面。なかなか億単位のお金が準備できない。国の中で(自治体ごとに)格差があることが問題。何よりも、日本全国で。できるだけ同じ教育環境をつくらなくてはいけない」(名古屋大学教育社会学 内田良 准教授)
https://www2.ctv.co.jp/news/2018/07/20/15383/ より転載
文科省の「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果について」によると「公立小中学校における普通教室・特別教室の全保有室数820,532室のうち, 空調(冷房)設備を設置している室数は342,267室であり,設置率は, 41.7%(前回29.9%,11.8ポイント増)であった。 また,体育館、武道場等の全保有数33,966室のうち,空調(冷房)設備を設 置している室数は406室であり,設置率は,1.2%であった。 ・その他の学校種における設置率は,幼稚園58.3%(前回41.3%,17.0 ポイント増),高等学校49.6%(前回43.4%,6.2ポイント増),特別支 援学校74.5%(前回67.5%,7.0ポイント増)であった。」となっている。 平成29年6月9日
そして助成基準額は算定割合1/3 下限額400万円 上限額2億円だって。
しかも学校現場では、こんな事態も起こっているようだ。
この国の政治は何処をみているのか。
昨日野党6党提出の内閣不信任案は自民・公明・維新の反対で否決された。
加計学園に100億近い税金を支出した愛媛県今治市の小中学校には一校もエアコンが設置されていないという記事は、以前書いた。
https://ameblo.jp/kannami-boy/entry-12381789519.html
こういうネット署名も回っている。
エアコンの付いていない小中学校に子どもを通わせている保護者のみなさんも後に続こうよ。