「3階は図書館になっているが、何と書架には本が一冊もない。入口に職員が二人座っているが、てもちぶさただった。本はないのかと尋ねると、上の階の書架に8000冊ほどあり、年内に1万4000冊になるという。(注1)完成年度には10万冊というが、これは仰天の数字である。国家戦略特区で設置される「最先端の獣医学部」の図書館にしては、蔵書数があまりにも少ない。それどころか、そもそも大学や学部の新設の際、図書館の蔵書は、大学設置審議会の重要な審査対象となる。カリキュラムは適切か、教員組織はきちんとしているか、図書館の蔵書が十分にあるかなど、設置認可前に厳しい審査をクリアしなければならない。(注1)同行した福田剛愛媛県議から、職員は「年内に1万2000冊」と言っていたというご指摘があった。私のメモとは違うのでここに併記しておく。」
「上階にある教養関係の書架をみると、政治や哲学などに10冊程度が並ぶだけで、あとはスカスカである。法律関係の「憲法」のところを見ると十数冊あったが、その一冊が何と私のものだった(笑)。息子が獣医学部に通っている間、よく専門書を買ってやったが、目の玉が飛び出る値段だった。そういう獣医学専門書はまだ一冊もない。洋書も専門の獣医学書はまだ入っていなかった。いくら教養教育中心の1年生しかいないといっても、獣医学関係の本が揃わないで授業が始まるということ自体が異例かつ異様である。シラバスを見ると、教養教育のところに、1年春学期開講科目として「日本国憲法」2単位があった。担当は、憲法学ではなく国際法専門の准教授。4月から「法学A」とセットで講義しているのだろうか。」
この大学は何処か?言うまでもなく安倍友学園の加計学園だ。
早大教授「水島朝穂の平和憲法のメッセージ」で衝撃の報告だ。
衝撃の報告はまだまだ続く。
「専門教育関係で言えば、獣医学部に必須の、牛や豚などの産業動物(大動物)を使った実習施設である大動物実習施設棟B2がまだ土台を作っている段階だった。これも「平成30年度末の完成」という説明だったが、専門教育の必須施設が未完成で認可がおりるというのは奇跡に近い。何よりもその位置と構造に疑問がわいた。写真をご覧いただきたい。
平屋の施設棟には、牛や豚が収容されるが、そのスペースの狭さが注目される。右側の獣医学教育病院棟B1の前にあるが、牧草や芝生のスペースがない。職員に、向こう側に土が盛られているところはどうするのか聞いたところ、「ドッグラン」にするという。病院に来た患者の犬などを一時的に自由に運動させるスペースである。茂みの向こうは住宅地である。
このような貧弱な大動物実習施設で、「最高水準の獣医学教育」ができるのだろうか。これに比べれば、計画段階で冷たく退けられた京都産業大学獣医学部の構想の方がはるかに合理的であり、魅力的である。『京都産業大学獣医学部設置構想について』(2016年10月17日京都府提出資料)の18、21頁を見ると、京都府農林水産技術センター、畜産センター、碇高原牧場を活用する実践教育の充実化が示されていて、「野外に最も近い設備の整った、専門家の揃った環境で、質の高い実践的な実習が可能になる。」とある。畜産センターや牧場との接続は、研究・教育の導線の面でもきわめて有効だと思う。」
全文は下記から。
http://www.asaho.com/jpn/index.html
因みに早稲田大学中央図書館の蔵書数は557万7000冊で日本の大学図書館では東大・京大・日大に次いで第4位だった。
http://tanuki-no-suji.at.webry.info/201710/article_8.html
加計学園図書館の完成時で10万冊という水準は553位になるらしい。
いずれにしろ、首相案件でとにかく開校という、この大学。
どう考えても今治市や愛媛県が100億近い税金で援助するには、水準が低すぎるようだ。
この大学に進学した学生たちの明日はあるのか心配になる。
政治の私物化が何をもたらすかの見本みたいな大学。
まあ安倍政治の記念物としての価値だけはあるのかね。
その安倍政治の本質を良く表す西村某官房副長官の「赤坂自民亭」の謝罪会見。
「西村康稔官房副長官は11日、安倍晋三首相らと共に5日夜に自民党議員の懇親会に出席し、集合写真を自身のツイッターに投稿したことについて、「多くの方々に不快な思いをさせてしまい、おわびを申し上げたい。反省もしている」と陳謝した。
5日夜は、東日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨になる恐れがあると気象庁が発表していた。西村氏は東京・赤坂の衆院議員宿舎で開かれた「赤坂自民亭」に出席。首相のほか岸田文雄・党政調会長らが顔をそろえた。西村氏は懇親会終了後の午後10時ごろ、グラスを持った笑顔の集合写真とともに「和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!」とツイッターに投稿した。
西村氏は11日、BS11の番組で陳謝する一方、懇親会が開かれていた時点で「大雨特別警報」は出ていなかったことを念頭に、「大雨被害が出ている最中に会合をやっているかのような誤解を与えた」とも述べた。」 (朝日新聞デジタル 2018年07月12日 07時52分)
この文章を読んで、この男が誰に謝罪しているのか分かる人は、どの位いるのか。
宴会の事をツィッターで報告したことを謝罪しているが、豪雨被害が拡大している中で、宴会をしたことは一言も謝罪なんかしていない。
「会合をやっているかのような誤解」とは何だ!!
多くの国民が命を失ったり、豪雨と懸命にたたかっている最中に、誤解だと!! こんな人物が官房副長官。
安倍内閣とはそれほど腐敗している政権なんだ。