安倍クンの高笑いが聞こえてきそう/自民、来月にも9条改憲案 支持率復調の中、議論再開 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 自民党の憲法改正推進本部は十二日の全体会合で、戦争放棄や戦力不保持を定めた九条の改憲論議を再開した。保岡興治本部長は現行九条の一、二項を残したまま自衛隊の存在を明記するとした安倍晋三首相の提案を踏まえた条文案を近く提示する考えを表明。来年の通常国会での改憲発議を目指す意向も示した。加計学園の獣医学部新設問題などを巡り急落した内閣支持率が回復傾向にあることで、安倍政権は改憲を急ぐ姿勢に再び転じた。 (生島章弘)

 

 全体会合では、九条改憲に関し首相提案に賛同する意見が大勢を占めた。保岡氏は、次に九条をテーマにする際、首相提案に沿った条文案を示し、国防軍創設を柱とする二〇一二年発表の党改憲草案と比較して議論する考えを説明した。党幹部は首相提案に基づく条文案を十月中にもまとめる意向を示した。

 

 全体会合は約四十日ぶりで、九条を取り上げるのは六月以来。安倍晋三首相は八月三日の記者会見で、改憲論議について「スケジュールありきではない」と発言したが、この日は出席者から来年の通常国会での発議に向け、党内論議の加速を求める声が相次いだ。

 

 保岡氏は「国民投票や(衆参両院の)三分の二での発議を念頭に、具体的なテーマを国会に示す段階の議論をしていってほしい」と要請。出席者からは、改憲勢力が衆参両院とも三分の二以上を占めていることを念頭に「発議できなければ政治的に負けだ」「早く公明党との協議に入るべきだ」といった意見が出た。

 

 党が改憲議論を急ぐ姿勢に戻った背景には、内閣支持率の回復がある。

 

 直近の各種世論調査では支持率が持ち直し、数カ月ぶりに不支持率を上回ったり、並んだりした。保岡氏は会合後、来年に発議する目標を「取り下げる必要は毛頭ない」と記者団に強調した。

 

 推進本部は、四項目を集中的に議論する方針。二十日の全体会合で緊急事態条項の新設、その後は大学を含む高等教育無償化や参院選合区解消を取り上げる。党の素案を今月下旬召集の臨時国会中に衆参両院の憲法審査会に提示し、公明党や日本維新の会との協議も本格化させたい考えだ。

 

 

「東京新聞」より転載

 

戦後史の大転換を自らの手で実現したいと言う願望だけが先走り、改憲にエンガチョなんて、気色悪い。

支持率が北朝鮮の暴挙のおかげで高まって、自民党がハイテンションになっているんだろう。金ちゃん様々とはこの事か。

 

そして前原民進党は、身内の問題で右往左往。小波に揺れる笹舟クラス。

まったく相手にならないからねぇ。

やはり野党共闘を推し進める以外ないと思う。

10月22日の補選に勝つ展望を作り出して欲しいものだ。

 

まあごまめの歯ぎしりでも、蟷螂の斧でも良いから、少しでも支持率低下を実現するために色々やらなくちゃね。

 

函南町で開催する平和展が近づいてきた。

近隣の皆様のおいでをお待ちしています。

 

 

 

 

18日の映画「戦場ぬ止み」の第1回上映は認可保育園園長が子どもたちの世話をしてくれることになったので、小さなお子さんをお連れのお母さんも安心して鑑賞できます。

 

アベ晋三の高笑い

今日はルンルンだ。国民はチョロいぜ。勿体ないがだましよい。

 

各紙の世論調査で内閣支持率が軒並みアップだ。不支持率を逆転したぞ。どんなもんだい。

今日(9月11日)発表のNHKの世論調査ではこんな具合だ。

 

安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月より5ポイント上がって44%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は、7ポイント下がって36%で、3か月ぶりに、「支持する」が「支持しない」を上回りました。

 

さすがNHK。立派な国営放送だ。誰が言ったか、「アベ様のNHK」。悪い気はしない。

 

朝日新聞も、9日10日の全国調査結果を今日発表している。こちらはやや渋いが。

「安倍内閣の支持率は38%(前回8月調査は35%)で、不支持率38%(同45%)と並んだ。回復傾向にはあるものの、無党派層の支持率は17%と依然低い。」

朝日だもの。反アベだろう。それでも、前回調査の不支持率と支持率の差10ポイントが、今回はゼロだ。やっぱりルンルンだぜ。

 

なぜこうなったかって? 幾つか考えられる。

 

まずは、北朝鮮のおかげだ。これまでも、私の支持率の落ちたところで、私を助けてくれている。「困ったときの友こそ真の友」と言うだろう。金正恩こそが私の真の友だと思うよ。これ、ホンネだ。

 

ICBMの発射も、核実験も、ホントによいタイミングでやってもらった。しかも核は160キロトン相当の水爆だと言うじゃないか。国民の目は、森友・加計問題から、北朝鮮に完全に移った。共謀罪も、南スーダンPKOでの日報隠しも、閣僚不祥事も、アベチルドレン問題も、すべては忘却の彼方だ。

 

しかも、この北朝鮮によるわが国への支援の恩恵は、内閣支持率アップにとどまらない。迎撃ミサイルだの、イージスショアだの、自衛の措置が必要ではないかとの理由付けで、防衛予算の増強がとてもやりやすくなった。アメリカの軍需産業も大喜びだ。

 

だから、北朝鮮危機の深刻さは、できるだけ大袈裟に国民に伝えなければならない。Jアラートも国民の危機意識涵養に大成功だった。国民が不安になればなるほど一体感が造成される。時の内閣支持率がアップするのが、世の習いではないか。

 

私も、不愉快そうに深刻な顔つきで記者会見をしなければならないのだが、ついつい腹の中では笑みがこぼれる。

 

北朝鮮危機→国民の不安→対抗措置の必要 こうなるのが思う壺。目には目。歯には歯だ。核兵器には核兵器だろう。北朝鮮が持つなら、この機会にわが国の核武装も、というのが民の声じゃないか? えっ? ちっとも論理性がないって? そんなことはどうでもよい。日本の核武装ができないまでも、使用済み核燃料から抽出したプルトニウムの保管に精出すくらいは国民合意ができそうじゃないか。うまくいけば、憲法改正だってできるかも。これも北朝鮮・金正恩のおかげだ。

 

もっとも、朝日の調査では、「北朝鮮の弾道ミサイルや核実験に対して、日本政府が、対話と圧力のどちらにより重点を置く方がよいかを尋ねると、『圧力の強化』40%、『対話の努力』45%と割れた。」という。これでは、まだまだ内閣の努力が十分ではない。「対話」じゃなくて、圧倒的な「圧力」世論を作らなければならない。そのためには、もう一押しの「反北朝鮮キャンペーン」だ。

 

そう、北朝鮮危機を本当に解決できななくてもいいのさ。危機は深刻であるほど、そして長引くほどありがたい。その間、支持率低下の心配はない。

 

北朝鮮の協力の次は、「寝たふり作戦の成功」だね。頭を下げ、お詫びをし、反省のふりをしたことが成功の原因だ。本当に国民は忘れっぽくってありがたい。

 

それだけでない、弱体野党の御陰もある。野党第一党の党首が、野党共闘に消極的なことも、消局的な内閣支持率アップの原因だ。

 

これまでは寝たふりをしていたけど、この事態なら、ジリ貧になる前に早期解散に打って出る手も大ありだ。これで負けを最小限に押さえられれば、それこそ正恩に足を向けては寝られない。

昨日(9月10日)の東京新聞社説が「桐生悠々と防空演習」を取り上げている。例の「関東防空大演習を嗤う」の論評を書いたジャーナリスト。

 

社説はこう言うのだ。
「悠々の評論の核心は、非現実的な想定は無意味なばかりか、有害ですらある、という点にあるのではないでしょうか。その観点から、国内の各所で行われつつある、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた住民の避難訓練を見るとどうなるのか。」
「国民の命と暮らしを守るのは政府の役目です。軍事的な脅威をあおるよりも、ミサイル発射や核実験をやめさせるよう外交努力を尽くすのが先決のはずです。そもそもミサイルが現実の脅威なら、なぜ原発を直ちに停止し、原発ゼロに政策転換しないのでしょう。」

 

何を言っているのか。東京新聞は何も分かっちゃいない。何のための避難訓練かといえば、国民に北朝鮮への恐怖を煽るためのものであることは明らかじゃないか。軍事的な脅威をあおってこその防衛予算拡大であり、9条改憲の実現じゃないか。

 

そういうところをメディアも学ばねばならない。信頼関係は、相互に敬愛の精神をもつところから出発する。「メディアの使命は権力監視だ」なんてカビの生えたことを言っていたら、信頼関係なんて無理だね。読売のように従順なら、公安の捜査情報をくれてもやろうが、ね。

なんてね。今日は気分がよい。さてこれがいつまで続くやら。

(2017年9月11日)

 

弁護士「澤籐統一郎の憲法日記」より転載