一民間企業の自然破壊に3兆円の財投/リニア財投は「経営支援」国交省資料で判明JR東海の負担軽減 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 リニア新幹線建設事業に投入する3兆円の長期固定低利の財政投融資はJR東海の利益となる「経営支援」であることが、国土交通省が国会に提出した資料で明らかになりました。

 

 リニア新幹線建設はJR東海の全額自己負担を前提に整備計画の決定や工事実施計画が認可されており、「経営支援」ではこの前提が崩れるため、これまで政府は「経営支援ではない」と答弁してきました。

 

 同資料は、「財投活用により全線開業の8年前倒しを行った場合のシミュレーション」によるJR東海の「長期債務残高の推移」。財投金利を0・6%、民間借入金利を3・0%とし、元金3兆円の償還を29~30年間据え置き、その後10年間で均等償還すると仮定したもの。

 

2010年に国交省の審議会に提出されたJR東海作成の「長期採算見通し」(全額を民間借入金利3%として試算)と比較すると、50年度には債務残高が約1兆円減額することになっています。

 

 また、JR東海はこれまで5兆円超の長期債務を抱えるのは困難だとしていたのに、同資料は大阪までの前倒し開業をする37年度をピークに長期債務を5兆5千億円まで可能としています。財投融資だと民間融資に比べて5000億円も債務増が可能となり、JR東海への「経営支援」となることは明白です。

 

 さらに国交省は10月26日の衆院国交委員会で、利子負担も財投投入によって約5000億円の軽減になると答弁しています。

 

 同省は当初、試算は前提によって変わるため提出は困難だとしていましたが、日本共産党の本村伸子衆院議員や民進党議員などの要求で提出されました。

 

 

図

リニア新幹線全線開通の8年前倒しを行った場合のJR東海の長期債務残高のシミュレーション(平成62年度=2050年まで。国交省提出の資料から)

 

「しんぶん赤旗」より転載

 

 

大鹿村・議会、根強い不安残し同意 トンネル着工へ /長野

 

リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区の工事が計画されている大鹿村と村議会が21日、正式に着工同意を表明したことで、県内初となるリニア本線工事は本格的に着手される見通しとなった。しかし、住民の生活環境の変化に対する根強い不安や、JR東海への不信感は解消されておらず、工事は異論を残したまま着手されることになる。

 

この日は村役場で柳島貞康村長と村議8人が非公開で協議。約2時間後に柳島村長と熊谷英俊議長が記者会見を開いた。柳島村長は住民説明会やJRと締結した確認書を根拠に「住民の不安は低減された。賛成、反対さまざまな意見はあるが、今後はリニア開通後の村づくりに心一つにして協力してほしい」と同意の理由を述べた。議会も判断が分かれ、議長以外の7人で採決し、賛成4人、反対3人で同意が決まった。

 

村などはJRと確認書を締結した後、住民への周知期間を設けるとしていたが、2日後の同意となった。柳島村長は「今まで住民説明会やリニア対策委員会の協議内容を村民に知らせており、確認書の内容は承知していると考える」とし、熊谷議長も「各議員がこれまでも民意をすくい上げているので、考える時間としては短すぎない」と弁明した。

 

一方、工事で発生した残土の搬出先がまだ決まっておらず、工事車両の通行による生活環境への影響を懸念する住民も多い。反対派住民でつくる「大鹿リニアを止める実行委員会」は、村役場前で「密室の協議で同意の採決を行うのは民意の軽視だ」と抗議。同意に反対する意見書を村と議会に提出した。宗像充代表は「確認書はJRの努力目標でしかない」と村を批判した。

 

同意の判断を受け、JRは11月1日に起工式を開催すると発表。阿部守一知事は「JR東海には事業主体としての説明責任を果たすとともに、生活環境・自然環境への影響を回避、低減させるための措置を講じてほしい」とコメントを出した。【湯浅聖一】

 

 

「毎日新聞」より転載

 

 

 

自然破壊の極みに儲け話までくっついて、リニア新幹線工事が始まった。

大鹿村では一日1700台のダンプカーが走り回る。

大鹿村は塩見岳から下山したとき温泉に入ったことがあるが、のどかな山村風景が泥と埃と排気ガスと騒音で一変するだろう。地下水の減少は農業や飲み水に影響を与えるに決まっている。

単なる地下通過の村に取ってのメリットなどあるはずがない。

密室の村議会で4対3で可決!!猛烈な切り崩しが

あったに違いない。金目の話はなかったのか。

 

南アルプスの自然を一民間企業が国の支援を受けて公然と破壊する。

しかし土地の取得も満足に進んでいないようだから、まだ先行きは不透明なままだ。

自然保護団体や僕も加盟する日本勤労者山岳連盟を初めとする山岳団体も反対の声をあげている。

何とかストップさせたい。

 

用地取得理解進まず

リニア建設 本村氏質問で明らかに

 

リニア中央新幹線建設工事の前提である用地取得が住民の理解を得られず進んでいないことが26日の衆院国土交通委員会での日本共産党の本村伸子議員の質問で明らかになりました。

 

 リニア沿線1都6県の用地取得状況について国交省の奥田哲也鉄道局長は「今後実施する測量によって決まっていく。現時点で示すことはできない」と答弁しました。

 

 本村氏の調査では、名古屋市は現在測量段階で用地取得はゼロ。岐阜県瑞浪市では区分地上権の数が不明で交渉は未着手です。本村氏は「工事が進んでいるかのように宣伝しているが、実際の工事は進んでいない。前提の用地取得にもほど遠い」と指摘しました。

 

 山梨県南アルプス市の集落では頭上35メートルをリニア高架橋が横切り1日上下20本が走行する予定。宮沢区は、意見書を添えた署名を住民の95%から集めて同社に提出、隣の戸田区とともに事業説明会を拒否しています。

 

 本村氏は、「狭い地域で肩寄せ合って暮らしてきた大好きな所。そんな思いをまったく無視して本当に許せない」など住民の声を紹介し、生存権の侵害だと追及、沿線住民の声を聞くよう求めました。石井啓一国交相は「地域の理解と協力が不可欠、丁寧に説明するよう指導監督していく」と答弁しました。

 

「しんぶん赤旗」より転載

 

JR東海は東側起点の熱海で普通に乗り換えることが多いけど、東日本の車両に較べると金をかけていないことが一目瞭然。窓の上の電光掲示板がないので、静岡方面にたまに乗ると、車内アナウンスも良く聞こえなくて今どこなのか良くわからない。路線図も見かけない。半分くらいの列車にトイレがない。

函南駅は改札がひとつに自動販売機がひとつで混雑時は待ち時間が長くなる。当然ホームには駅員はいない。つい最近、町も経費負担してエレベーターが出来たばかり。

新幹線一点豪華主義で、赤字必至のリニアになんか金かけるならもっとサービス向上を何とかしてほしいものだ。