「赤旗」が評価した「三笠宮」/時代の流れを感じます。 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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「しんぶん赤旗」の10月31日付けのコラム「潮流」が昭和天皇の末弟「三笠宮崇仁」の死去に伴って、彼の発言に触れていた。

この皇族は真摯に戦争について反省の弁を述べていたんだ。

 

 

平和と自由を愛した庶民派の歴史学者。27日に死去した三笠宮崇仁(たかひと)氏の自著からは、そんな人物像が伝わってきます

 

▼戦前、皇族男子は軍務につくと定められていたことから1939年、陸軍大学校に。「今もなお良心の苛責(かしゃく)にたえないのは、戦争の罪悪性を十分に認識していなかったことです」と述懐します。43年、陸軍参謀として中国・南京に赴任。そこで日本軍の残虐行為を知らされました

 

▼略奪、暴行、放火、強姦(ごうかん)。「罪もない中国の人民にたいして犯したいまわしい暴虐の数かずは、いまさらここにあげるまでもない」。驚くのは44年、参謀でありながら日中戦争に疑問を呈し、幕僚に「内省」と「自粛」を促していたことです

 

▼講話のやりとりをまとめた文書の表題は、「支那事変ニ対スル日本人トシテノ内省」。筆者は若杉参謀。三笠宮の別名です。冒頭、言論が極度に弾圧されている中、一般幕僚が大胆な発言をするのは困難なので自分が発言する、と述べています。日本軍の毒ガス使用にも触れ、「聖戦」「正義」と宣伝される時代ほど、事実は逆に近いような気がする、とも

 

▼戦後は新憲法の「戦争放棄」を積極的に支持。50年代後半、「紀元節」復活を目指す動きにも歴史学者として反対しました。「偽りを述べる者が愛国者とたたえられ、真実を語る者が売国奴と罵(ののし)られた世の中を、私は経験してきた。…それは過去のことだと安心してはおれない」

 

▼モットーは、「真実は何か」。残された言葉の重みをいま改めてかみしめたい。

 

 

今の安倍晋三に聞かせたい言葉ばかりだね。

今の日本政治を牛耳る日本会議は、天皇夫妻の平和への諸々の発言についても快く思っていないようだが、天皇家の中に流れるそうした思考は大切にしたいと思う。

そして日本共産党の機関紙のコラムに、こうした記事が堂々と載る時代になった。

情勢は確実に動いているのかも知れないなぁ。

 

情勢の流動性を感じたもうひとつが静岡県沼津市の市長選挙。23日投開票となり、新人候補が3選を目指した現職を圧倒した。

 

沼津市長に新人大沼氏 現職栗原氏に大差

 

任期満了に伴う沼津市長選は30日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属で新人のIT企業社長大沼明穂氏(57)が、無所属で3期目を目指した現職栗原裕康氏(67)=自民、公明、民進推薦=を破って、初当選を果たした。投票率は低迷した前回選(36・21%)を上回り、40・94%だった。


大沼氏はIT企業など成長産業の誘致や18歳以下の医療費無料化などを訴え、「沼津を変える」とアピール。現市政の批判票を取り込んだ。長年の懸案となっている鉄道高架事業についても賛否を明言せず、高架賛成派、反対派双方から一定の支持を得た。栗原氏は、主要政党に加えて産業界など幅広い団体の推薦を得て組織戦を繰り広げたが、票を伸ばせなかった。

 

午後10時10分すぎ、沼津市本町の大沼氏の事務所に当確の一報が届くと、集まった約100人の支援者から大きな歓声と拍手が沸き上がった。花束を受け取った大沼氏は満面の笑みで「沼津を変えたい人たちの信念が市民に届いた。みんなでこれからの沼津をつくっていこう」と声を張り上げた。
 

■沼津市長選開票結果
 当43,159 大沼明穂氏(57、無新)
   24,538 栗原裕康氏(67、無現)
 ▽投票総数68,407 ▽有効67,697 ▽無効710

 

 

「静岡新聞」より転載

 

 

昨日、三島市内で「戦争させない、静岡東部連絡会」の事務局会議を「11.11伊藤真さん講演会」準備で開催したのだが、集まったメンバー4人の間でも沼津市長選挙の話題で盛り上がった。

僕を除く3人は二人が三島の元市会議員、一人が函南の元町議、いずれも革新系無所属か社会党系の人たちで政治意識は非常に高い。

沼津市長選挙では自民・公明・民進党と連合も一緒に現職を支援した。新人候補は無党派。共産党は自主投票というような選択だった。

それでも2万票近い差をつけて新人が当選する。

背景には凋落し続ける沼津市を何とかして欲しいという市民の切実な願いがあった。

現職はそうした状況に有効な手を打った来なかったという思いが市民に強かったようだ。

 

中心的に現職を担ぎ上げてきた民進党の幹部にも衝撃を与えただろうと思う。

静岡県東部の野党共闘のあり方にも何らかの影響を与えるかも知れない。

 

さて「伊藤真さん講演会」が迫ってきた。

チケットの売れ行きがあちこちにばらまいたため、詳細が掴めない。

いずれにしろ会場定員は355名。何とか200名以上を集めたい。

当日入場もオーケーですので、近隣の方、是非おいで下さい。