日本語に訳して欲しい/意味不明の安倍答弁 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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これ、理解できる人はかなりの日本語通じゃないかな。

 

国会での民進党山尾志緒理議員との討論。

どういうわけか安倍晋三応援団・自民党広報紙の「産経」が全文書き起こししていた。

「産経」的には安倍晋三を褒め称えたつもりなのかな。

 

「次に憲法改正についてお話をしたい。この国会、冗舌な首相が突然、貝のように答弁をしなくなる場面が何回かあった。自民党改憲草案について質問されたときだ。10月5日、蓮舫代表から改憲草案について質問されたとき、政府の統一的な見解について、自民党の草案について述べることはできないと繰り返しおっしゃって、答弁を拒否されている。同じ日、自民党の高村正彦副総裁も、内閣には、憲法改正について政府の統一見解はそもそも存在しない。権能がない、答弁できないとおっしゃっている。首相は憲法改正について、権能がない、これはいつだれが決めた論理か」

 

 首相「私は権能がないとは申し上げていない。私が申し上げているのは、内閣を代表して、政府が出している法律案、予算について、議案について、政府を代表して述べなければならない。それ以外のことについても、論評する場合はあるが、憲法上の義務を負っているのは、政府を代表して、私が述べられることであろうと思う。権能については、政府が憲法改正の発議できるかについては議論があるところだが、私は権能を申し上げていないが、政府を代表する立場として、議案について政府を代表しての考え方を述べる立場にあるということではないかと思う」

 

山尾氏「この国会に入って、首相は憲法改正草案について、私は述べる立場にないと繰り返しおっしゃるようになった。突然だ。翻って、平成25年2月26日の参院で、首相は自民党改憲草案9条、国防軍の意義を問われ、答弁している。『自衛隊は、国内では軍隊と呼ばれていない、軍隊ではないという位置付けだが、国際法上は軍隊として扱われている。私たちは、このような矛盾を実態に合わせて解消することが必要であると、こう考えている』『例えば、憲法改正については党派ごとに異なる意見があるので、まずは多くの党派が主張している憲法96条の改正から取り組んでいきたいと考えている』」

「9条という逐条についての改憲案の考え方、そして聞かれてもいないのに、96条から変えたいという誰の願望かは分からないが、答弁している。これ、政府を代表して述べる立場にあるとおっしゃった。これ、政府の統一見解ではない。公明党は全く違う考えだろうから。そうすると、どういう立場でお話になっているのか」

 

首相「先ほどの答弁を良く聞いて頂ければ、ご理解をいただけると思う。私が内閣を代表して答弁しなければならないのは、議案について政府を代表して意見を述べる場合は答弁をしないといけないわけだが、しかし憲法について論評してはいけないという立場ではないわけだ。これは論評はできる。自民党の案について論評をしたわけだ。しかし、当時はまだ十分に憲法審査会において、盛り上げるムードが必ずしも醸成されていない中においては、持論を申し上げさせていただいた」

 

「いよいよ、憲法改正がよりリアリティーを帯びている中においては、憲法審査会においてやっていただきたい。という中において、答える義務はないわけであり、義務はない。義務と答えることはできるが、しかし、義務として答えなければならないことは、まさに山尾さんがおっしゃったように内閣を代表して答えなければならない立場として、これは義務だ。公明党さんもおられ、連立内閣だから、内閣を代表して、答えることはそもそもできないわけだ」

 

「だから、そのように申し上げてきている通りだ。首相としての答弁は、これはまさに義務だ。自民党総裁として答えろと言われたので、そのようにお答えをした。いよいよ憲法審査会において、ご議論をいただく段階にあり、ここは自民党総裁として発言することは控えた方が良いとの判断をしたわけだ」

 

山尾氏「憲法改正というこの国、そして国民にとって最も大切なテーマの一つ。するかしないかも含めて、このことについて答弁をするかは自分の判断だと。自分次第か。この国権の最高機関たる立法府で行政府の長であるあなたに、一国の首相であるあなたに憲法改正についてどう考えるか、それをわれわれは聞かせてもらいたいと思っても、聞かせてもらえるかどうかは、首相の気分次第ということか。判断は自分にあると、そういうことか。首相の論理はやっぱり破綻していると思う」

 

「いよいよ憲法改正が近づいてきたか、きていないか、議論が盛り上がってきているかきていないか、それによって、答弁する、しないかが変わってくるのか。おかしいんじゃないか。私は、論理が破綻している理由は自分なりにこう考えている。行政府の長であるあなたには、答弁する義務が基本的にあると思う。この議論から無理くり逃げようとするから、おかしいことになっていると思う。まず99条で首相は憲法尊重擁護義務を負っている。憲法は前文で、この憲法の普遍の原理に反する一切の憲法を許していない」

 

「法律だけじゃない。今の憲法に反する一切の憲法を排除する、と謳っている。大きな与党である自民党から提案されている改憲草案は、普遍の原理に挑戦する大変疑義のある草案だ。この改憲草案は、現行憲法の普遍の原理に反していないかどうか、憲法尊重擁護義務のあるあなたは答弁をする義務があると思うが、いかがか」

 

首相「首相としての義務について、所管する事柄について述べる義務はある。首相としての義務と自民党総裁の義務は別でご了解いただけると思う。ここは首相としての立場であって、自民党綱領について、説明してくださいと言われても、普通は説明できないわけだが、例えば、自民党総裁として綱領を説明しようと、自民党総裁として説明することはできるが、首相としては…」

 

(ヤジが飛び、委員長が「不規則発言はやめてください」と注意)

 

「そこで、首相として所管する事柄については述べなければいけないわけだ。例えば、個人的感想などさまざまなことを聞かれる。それに対しては義務はないが、答える場合もあるし、答えられない場合もある。そこで自民党草案についても、内閣として提出する場合はそうだが、私が自民党総裁として、逐条解説に解説されていることをここでご紹介したことはあった。憲法審査会がいよいよ動く前の段階だったから、私は他方、自民党総裁の立場として機運を盛り上げるためにご紹介をさせていただいたが、これ以上は憲法審査会においてしっかりと議論が進んでいく中において、私は総裁として述べることは、まさに与党においてもまとまっていないことであるから、議論が進むことに支障を来すとの判断をしたということだ。その判断について、山尾さんがどのような認識を持たれたかどうかは別だが、私はそのように判断をしたということだ」

 

山尾氏「憲法と綱領は全く違うので的外れな例え話はやめてほしい。機運を盛り上げるためとか、法的根拠にならない、謎の答弁もやめていただきたい。行政府の長が、国権の最高機関である、立法府において、首相の気分で答弁したりしなかったりする恣意を現行憲法は許していないと思う。63条を見てほしい。国権の最高機関で内閣を監督する権を有するここ国会においては、首相の出席を求めて、その説明や答弁を直接聞く機会が保証されている。自民党の憲法草案、63条も変えようとしている」

 

転載はここまで。禅問答なんて高尚なものじゃない。

憲法「改正」にかける本音をごまかす言い逃れの詭弁そのものではないだろうか。

「朝日」は次のように書いていた。

 

首相が論戦を避けるのは、過去の国会で自民党の改憲草案や自らの意欲的な答弁が野党の反発を招いてきた経験があるからだ。自民党の憲法改正推進本部の幹部は「憲法改正を進めるのなら、首相はできるだけ憲法改正への言及を避けることだ」と指摘する。

 

 7月の参院選を経て、改憲勢力は衆参両院で3分の2を占めた。ただ、憲法改正には最終的に国民投票による過半数の賛成が必要だ。首相周辺は、憲法改正をめぐり与野党の対立が激化すれば「世論が分断され、国民投票にも影響しかねない」と分析。かつて採決を強行した安全保障関連法特定秘密保護法のように、国会の数の力で押し切ろうとはしていない。

 

 また、首相は「(衆参の)憲法審査会でしっかり議論してほしい」とも繰り返す。政権内には、衆参の憲法審査会で項目を絞り込んで憲法改正の原案をとりまとめるのは、「早くてもあと1年はかかる」(首相周辺)との見方もある。憲法改正に向けた具体的な筋道が定まる前に、対立ムードが先行するのは避けたいのが本音だ。

 

 一方、野党は反発を強めている。山尾氏は12日の質疑で「逃げ続ける首相の姿勢が、はつらつとした(憲法)議論の障害になっている」と指摘。共産党は「安倍政権下の憲法改正には反対」(小池晃書記局長)との姿勢で、憲法をめぐる国会論戦が深まる様子はみられない。(石松恒)