浜岡原発過酷事故 伊豆半島は逃げようがないぞ/広域避難問題 対県交渉 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

「原発なくそう ミツバチの会」の活動報告や事務局ノブクンの日々のつぶやきを発信しています。

13日ミツバチの会も参加している 「広域避難を考える静岡県東部実行委員会」の対県交渉に同席した。

東部実行委員会は、浜岡原発に事故が起こったとき静岡県東部も被災する可能性が高いとして、この間、県に避難計画の策定などを要求する運動を続けてきていたが、そうした取り組みの結節点としての交渉だった。

当局側は県原子力安全対策課長以下、実行委員会側は東部地域や静岡市からの参加者20名ほど。

話し合いは2時間にわたって行われた。

 

 

 

 

 

率直に言って、県側に誠意がないとは思わなかったが、県庁としての限界も当然存在していて、国の施策の範疇を超えるものはなく、その結果ひとことで言えばUPZ外である静岡東部・伊豆地方については避難計画を策定する考えはないと言うことだった。

 

参考ダウン

Q2.PAZ、UPZとは何ですか。

A.IAEAの国際基準では、原子力発電所で事故が発生し緊急事態となった場合に、放射性物質が放出される前の段階から予防的に避難等を開始するPAZ(Precautionary Action Zone:予防的防護措置を準備する区域)と、屋内退避などの防護措置を行うUPZ(Urgent Protective action planning Zone:緊急時防護措置を準備する区域)を設けることになっています。
IAEAの国際基準を参考に原子力災害対策指針では、PAZについては原子力発電所から概ね5km圏とすることを、UPZについては概ね5~30km圏とすることを定めています。

 


PAZとUPZの定義。PAZ:Precautionary Action Zone 原子力施設から概ね半径5km圏内。 放射性物質が放出される前の段階から予防的に避難等を行う。UPZ:Urgent Protective action planning Zone PAZの外側の概ね半径30km圏内。 予防的な防護措置を含め、段階的に屋内退避、避難、一時移転を行う。

 

 

浜岡原発の原子炉設計者の一人であった渡辺沼津高専元教授のシュミレーションでは浜岡原発に福島第一並みの過酷事故が起こったとき伊豆半島は全村避難を余儀なくされた福島県飯館村と同程度の放射能汚染に見舞われるとされている。

 

下の県作成の広域避難先にUPZ圏内から伊豆半島地域に避難する計画になっているが、受け入れ先が高濃度な放射能汚染地域では絵に描いた餅そのものだ。

しかも偏西風が吹くことが多い地域だから、浜岡で漏れた放射能は秒速5㍍の風が吹いていると駿河湾の上を飛んで5時間程度で伊豆半島に到達する。

 

 

 

その点について質問したところ、基本的に浜岡原発からの距離が離れていることから、影響がゼロとは考えていないがと但し書き付きで、深刻な放射能汚染は想定していないこと。

それ以上に巨大地震の直撃を食らうと伊豆半島は海岸部は津波被害で山間部は崖崩れで道路が不通になる可能性が高いと考えているようだった。

 

要は逃げようがないのだ。

伊豆半島の首根っこにある函南町からでもどう逃げるのか考えたって、①熱海側から神奈川、東京方面に②東富士自動車道で山梨方面に③西富士道路で同じく山梨方面にという三通りくらいしか考えられない。東伊豆方面から漁船にでも乗せてもらって伊豆諸島方面へという線もなくは無いだろうが現実性は薄い。

上記3方面は日頃から渋滞も多いのに、そんな非常時に車が動くことなんか想定できない。

 

要は伊豆半島の住民は地震被害と放射能汚染の二重苦から逃れようがないのだと言うことだ。

 

結論は一つしかない。

世界一危険な浜岡原発は廃炉にする以外ないということだ。

 

県ネット作成のチラシダウン

活断層まで至近にあった。

 

 

 

参考までに県からの回答を添付します。