恐いなぁ、南海トラフ周辺のひずみ地図/初の実測分布図を公開 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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写真・図版

 

南海トラフ周辺のひずみの分布図

 

 

 南海トラフ巨大地震を引き起こす、海側のプレートが陸側に入り込んで蓄積された「ひずみ」の分布図を海上保安庁が作製した。海底の観測器による実測値を初めて使った図で、想定以上の大きなひずみも確認されたという。地震や被害の規模の詳細な予想に役立ちそうだ。

 

 

 24日、英科学誌ネイチャー電子版に論文が掲載された。海保では2000年度から観測器を海底に置き、ひずみがたまる陸側と海側のプレート境目の動きを測定。南海トラフ沿いの15カ所について、06年度から15年度の動きを分析した。

 

 

 その結果、陸側プレートに置いた観測器が海側プレートの沈み込みとともに年間2~5・5センチ移動。動きが大きい場所ほどひずみも大きかった。ひずみの場所はほぼ、政府が南海トラフ巨大地震の震源域として想定する範囲内。ただ、南海トラフ巨大地震の一つ東海地震の想定震源域の南西側にあたる愛知県沖や、1940年代に起きた二つの大地震の震源域から南西側に延びる四国沖にも、大きなひずみが広がっているのを確認した。

 

 

 ひずみの分布と地震の詳細な関連性はわかっておらず、海保の横田裕輔・海洋防災調査官付(測地学)は「過去の履歴にない強いひずみが見つかった。今後、地震の評価に役立ててほしい」と話している。

 

 

 名古屋大の鷺谷(さぎや)威(たけし)教授(地殻変動学)は「陸からの分析ではわからなかった部分を明らかにした意義は大きい。今後、地震への影響や被害想定について研究を進める必要がある」と話している。(野中良祐)

 

 

「朝日新聞」より転載

 

 

国の南海トラフ地震防災対策推進基本計画などの想定では、最悪でマグニチュード9・1の地震が起き、津波などで24都府県の約8万7千ヘクタールが30センチ以上浸水。約33万人が死亡、約250万棟が全壊するとされている。

東日本大震災を遙かに超える被害予想だ。

九州での地震も収束にはほど遠く、先日もかなりの揺れが伊豆半島でもあった。

恐いなぁと思う。

 

ひずみ具合の地図を見ると、伊豆半島の北西側の富士山周辺と南西側の遠州灘で年間5センチ以上のひずみの蓄積がある。

南アルプスの隆起速度は年4㎜以上であり、これは世界最速水準と言われている。

日本第二位の高峰北岳(3193㍍)から連なる間ノ岳も最近国土地理院から標高3190㍍に訂正され、奥穂高岳と並んで日本第三位の高峰に位置づけられたが、年々の隆起も少しは影響したのかな。千年後にはさらに4㍍標高が高くなる訳だ。

 

さらに深刻なのは四国沖だろう。

そしてこの震源域の中に中部電力浜岡原発と四国電力伊方原発が位置している。

そんなものを再稼働させると、日本をいや世界を破滅させてしまうかも知れないという想像力が今求められていると思う。

中国も沿岸部中心に原発100基計画などと言う狂気の政策を推し進めているようだが、この国の原発政策にも反対の声を上げないとまずいだろう。