福島第一原発事故の放射能雲拡散シミュレーションを川内原発に重ねてみた。 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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川内原発に福島同様な過酷事故が起きた時の放射能拡散状況予想。
ほぼ日本全体が覆われてしまい、サヨナラJAPANとなる。
九州の地震、未だ収束せず川内原発直下で巨大地震が起こる可能性もあるのに、電気は足りているのに、それでも稼働に固執する狂気。

静岡県中央部、東海地震震源域の真上にある浜岡原発についての記事を読むと、現状がどうなっているかわかる。
今静岡ではテレビ新聞で中部電力が広告攻勢をかけていて、莫大な広告費がテレビ局と新聞社に注ぎ込まれ経営的に批判報道を抑圧している。この秋以降、再稼働への動きが加速するだろう。
世界一危険な原発の再稼働を許さない世論を作り上げたい。



再稼働「賛成」ゼロ 浜岡停止5年 半径31キロ圏首長らアンケート


 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)が政府の要請で全炉停止してから十四日で五年になるのに合わせ、本紙が原発から半径三十一キロ圏十一市町の首長と川勝平太・静岡県知事に聞き取り調査したところ、再稼働に「賛成」とする回答はなかった。調査は二〇一二年以降、今回を含めて四回実施しているが、過去にも賛成と答えた首長は一人もいない。中部電は今年九月に原発の安全対策工事を終えるが、原子力規制委員会の適合性審査を通っても、地元同意へのハードルは依然として高い。 (小沢慧一)


 「浜岡原発の審査が合格した場合、再稼働を認めるか否か」を尋ねた結果、川勝知事は回答を保留。その上で「中部電は建前で再稼働を目指す姿勢を示しているが、使用済み核燃料の保管場所がない現状では不可能。再稼働の是非をあえて判断する必要はない」と厳しい見方をした。


 中部電と安全協定を結ぶ半径十キロ圏内の四市のうち、牧之原と菊川両市長が「認めない」と回答。牧之原の西原茂樹市長は「最終処分場建設の見通しが立たず、原発事故が発生した際の実効性ある広域避難計画も策定できていない状況下で、再稼働はあり得ない」との考えを示した。


 御前崎と掛川両市は「回答保留」。四月に就任した御前崎の柳沢重夫市長は「規制委の審査中のため、再稼働については議論すべきではない」とした。


 原発事故に備えた防災重点区域が半径十キロ圏から三十一キロ圏に広がり、中部電と新たに安全協定を締結すべく協議を続ける七市町でも、多くが「認めない」との考えだ。


 吉田町の田村典彦町長は「想定される地震の震源域の真上に位置し、安全性が確保されていない」と訴えた。藤枝市の北村正平市長が「地域住民、周辺市町の同意、理解が得られない限り、再稼働はあり得ない」と答えるなど、五市町が再稼働に反対した。


 焼津市長と森町長は回答を保留しているが「福島第一原発事故の処理、原因究明が完結していない段階で再稼働を議論するのは時期尚早」(太田康雄森町長)などと厳しい姿勢を示した。


「東京新聞」より転載



浜岡原発停止5周年行動 2016/05/12

「再稼働、県民の理解は得られない」

2011年の5月6日に、当時の菅内閣は中部電力に対して浜岡原発の停止要請をし、5月9日に中電は停止を受け入れ、5月14日に停止しました。原発なくす会静岡は、浜岡停止を記念して再稼働しないよう毎年、中電、静岡県に対して要請行動を実施しています。今年は5月12日、5周年の節目の年、再稼働反対アクション@静岡有志と共同で、中電に浜岡原発を再稼働しないよう要請しました。


◎審査終了時期

原発なくす会等(以下、会)「中電による安全対策の終了に前後して規制委員会の審査が終了すると言われているがどうか?」

中部電力(以下、中)「事後検査を受けるための工事など、時間がかかる必ずしも言い切れない。規制委員会は当初、BWRの中で柏崎刈羽原発を先行させるつもりでいた。しかし審査が難航しており、連休明けから浜岡原発を含めて太の電力会社も同時並行で進めることを決めた。」

会「浜岡原発が早まると言うことか?」
中「何とも言えない」


◎規制委員会の審査状況

会「これまでの裁判所の決定でも規制委員会審査の新規制基準は『緩きに過ぎる』と断じられており、審査が通っても安全ではないと考える。規制委員会の審査はどこまで進んでいるのか?」

中「これから3月末に完成した防波壁についての審査はまだだ。そして規準地震動(原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動)についても地盤の改良などを通じて1200ガル、そして低速土層がある5号機は2000ガルについて審査を受ける。フィルター付ベントについてもだ。」



◎熊本地震

会「熊本地震で政府は川内原発を停止しなかった。一度再稼働した原発はどんなに要望しても政府は止めないことがわかった。県民はとても心配している。」

中「川内原発付近の揺れは二桁(ガル数)だ。だから規制委員会が止める必要はないと判断した。」

会「今度の地震は中央構造線と思われる線に沿って北東や南西に震源地が移動している。だから規制委員会はその独特の揺れ性質に着目しないで、本震における川内原発の地震動のみで判断している。これでは納得できない。」「熊本地震は1500ガル以上の揺れがあった。しかし今度再稼働させようとする4号機の規準地震動は1200ガルだ。」

中「浜岡は固い地盤に食い込んで建屋が建っている。熊本は表層が軟らかい地盤だから揺れが強い」

会「これまで熊本で地震があるとは言われていなかった。浜岡だってH断層とプレート地震がコラボすれば相当の打撃があるはずだ。」

中「H断層の審査はまだ終わっていない」



◎耐震・規準地震動

会「昨年の高浜仮処分決定では、規準地震動が低すぎるなど規制基準は『緩きに過ぎる』と断じられた。たとえば浜岡の原子炉格納容器はSS、1200ガルまで耐えられ問題ないというが、本体は仮に耐えられるとしても例えば冷却設備もSクラスなのか疑問だ、説明してほしい」「昨年は浜岡に設計図があるので見てほしいと言ったが、日を取って代表が参加するから説明する場を持ってほしい」「説明責任を果たしてほしい」

中「検討したい」



◎フィルターベント

会「フィルターベントでほんとうに放射能が低減するのか。また後から設置する設備がほんとうに旧来のものとマッチングできるのか?」

中「これから審査を受けることだ」

会「県民にわかりやすく説明してほしい」


◎宣伝費

会「世界5月号の『再稼働プロパガンダ』という記事において、中電は他の電力会社と比べ飛び抜けて宣伝費が多い、マスコミを黙らせるために使っていると指摘されている。静岡新聞には1億円、1面広告を打っているが中日新聞にも載せているのか?」

中「中日には他の広告を載せている」

会「静岡には多額な金を払って中日には払わない。やはりそれが目的か」




http://neverhamaokanp.blog.fc2.com/blog-entry-99.htmlより転載