こんな当たり前の結論を出すのに5年近くかかる国に民主主義は存在するのか | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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  • 福島原発事故

    東電の勝俣元会長ら3人、強制起訴へ

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    左から勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長

    業務上過失致死傷罪で在宅のまま東京地裁に

     2011年の東京電力福島第1原発事故を巡り、東京第5検察審査会から起訴議決を受けた東京電力の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、検察官役に指定された弁護士が26日午後にも、業務上過失致死傷罪で在宅のまま東京地裁に強制起訴する方針を固めたことが分かった。検察審の起訴議決に基づく強制起訴は全国9例目。

     他に起訴されるのは、武黒一郎(69)、武藤栄(65)の両元副社長。

     第5検審は昨年7月、旧経営陣3人について「万が一にも発生する事故に備える責務があり、大津波による過酷事故の発生を予見できた。原発運転停止を含めた回避措置を講じるべきだった」などとする起訴議決を公表。3人が事故を未然に防ぐ注意義務を怠り、福島県大熊町の双葉病院から避難した入院患者44人を死亡させ、第1原発でがれきに接触するなどした東電関係者と自衛隊員ら計13人を負傷させたと認定した。

     

     事故後、福島県民らで作る「福島原発告訴団」が旧経営陣や事故対応に当たった政府関係者を告訴・告発したが、東京地検は計42人全員を不起訴とした。

     告訴団が審査を申し立て、第5検審は14年7月に3人を「起訴相当」と議決。再捜査した地検は15年1月、再び不起訴としたが、第5検審が起訴議決を公表した。東京地裁が指定した弁護士5人が検察によって収集された資料を精査し、補充捜査を行ってきた。

     同様に告訴・告発され不起訴になった旧経済産業省原子力安全・保安院元幹部と東電実務担当者ら計5人についても東京第1検審が審査している。【山下俊輔】

    東京電力福島第1原発事故

     国際事故評価尺度で、チェルノブイリ原発事故(1986年)と並ぶ「レベル7」とされた最悪の原発事故。運転中の1~3号機は、東日本大震災で停止したが、津波で全交流電源を失い炉心が冷却不能になった。1号機は2011年3月12日、3号機は14日、4号機は15日に水素爆発した。定期検査のため運転停止中だった4号機は、3号機から水素が流入しプール付近で爆発した。



    「毎日新聞」より転載



     

    ようやくここまでこぎ着けたという感じだ。
    検察庁なんて所は時の権力者の意向には背けない、背かない組織だと言うことは数々の事例で明らかだし、裁判所も所詮は同じ穴のムジナ。たまーに期待に添った判決も出すけどね。
    そんな司法制度のあり方に少し光明を見いだせる結論となった。
    今後の裁判過程で無責任幹部集団の罪状を嫌と言うほど見せつけて欲しい。
    それでなければ、故郷を追われ中には自殺にも追い込まれた多くの人たちに申し訳が立たない。
    国民を苛めて平然としてはいられないのだという正義を社会に知らしめる必要があるし、責任というのは事故を起こせば問われるものだという原則を確立しなくちゃ子どもたちにどう説明すれば良いのかわからなくなる。




    最新の福島第一の現状を「しんぶん赤旗」が空から報道した。


    先の見えぬ事故現場

    上空から本紙取材 5年経過の福島第1原発


    写真

    (写真)事故前と、まったく異なる姿をみせる福島第1原発1~4号機の原子炉建屋(手前右から1、2、3、4号機)。山側には、構内の森を伐採して設置された放射能汚染水タンクが並ぶ=25日(本紙チャーター機から、三浦誠撮影)

     東京電力福島第1原発事故発生から間もなく5年―。「しんぶん赤旗」は25日、本紙チャーター機で、先のみえぬ事故収束作業が続く現場を、上空から取材しました。(中村秀生)


     事故前は同じデザインで整然と並んでいた1~4号機の原子炉建屋。爆発で建屋上部が吹き飛び廃虚のような姿をさらしていた1、3、4号機は現在、それぞれまったく異なる姿をしていました。

     現在も建屋上部の破壊された状況が目に付くのが3号機。そばには赤・白色のクレーンが見えています。1号機は、ガレキ撤去にむけ、白い建屋カバー内で作業が進んでいます。4号機には、原子炉建屋に覆いかぶさるように新たな構造物が作られ、まったく別の建物のようです。


     無残な状況が見えにくくなった現場。しかし、高い放射線量に阻まれ、作業は困難を極めています。取り出しが完了した核燃料は4号機の核燃料プール内だけ。溶け落ちた燃料デブリがどこに、どのような状態で存在しているのかさえ不明です。潮風にさらされ腐食による倒壊が心配される高さ120メートルの1、2号機排気筒にも近づけません。


     建屋山側には、構内の森を伐採して設置された約1000基の汚染水タンクが所狭しと並んでいます。高濃度汚染水が毎日500トン規模で新たに発生し、1000トンタンクが2日で満杯になる勢い。タンク容量はひっ迫しています。


     みえぬ廃炉の道。奪われた時間の重さが現場にのしかかります。

     

    今日は午前中「戦争ノー!原発ノー!3.21函南アクション」の打ち合わせ。
    他のメンバーにインフルエンザをうつさないよう細心の注意で出かけてこよう。
    体温平熱食欲回復のタミフル服用4日目。