「ずっと『戦後』でいいじゃない」/大竹しのぶの何気ない言葉に感動した | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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「しんぶん赤旗」日曜版2月21日付け一面は大竹しのぶへのインタビュー記事だった。
その中で、こんなやりとりがある。


〈明文改憲を公言する安倍晋三首相の持論は゛戦後レジームからり脱却゛です〉
私は「ずっと戦後でいいじゃないの?」と思います。戦後70年、100年、200年・・「戦後」が続くことは、日本が戦争しないということだから。「もう戦後じゃないです」みたいな言葉には、危機感を憶えます。


とくに私が20歳の時に亡くなった父は「死ぬまで勉強だよ」「ノーと言える人間になりなさい」とよく言っていました。父は定時制高校の教師で、家庭でも、ちゃんとした考え方を持っていて、私たち子どもに話をしてくれました。私たちは難しくても話を聞きました。そうして育てられた゛核゛に、その後、出会った素晴らしい監督さんや先輩方、役からもらった言葉や考え方があって、今の私があるのだと思います。まず知る、考える、感じる。それがあるから、人は成長できる。それを父は「死ぬまで勉強だよ」と言っていたのだと思います。


今年94歳になる同居中の母のことも書きました。・・老医学専門の先生が、自宅に来て下さいました。「何をしている時が一番楽しいですか」と尋ねた先生に、母は「家事が好きです。でも何も出来なくなっちゃって・・」と。母は子どもたちが小さいときから、ずっと支えてくれました。年をとり、私たちの世話が出来なくなったことがつらかったんですね。それからは「お茶碗だけ洗って下さい」と家事を少しだけお願いするにしました。すると母は洗い物をして、「はい、がんばりました!」と眠りにつくようになりました。人は何歳になっても、生きる意味、自分がいる意味を探して生きているんだなとわかりました。


これらの何気ない言葉に事の真実が含まれているように思った。
そうなのだ、「ずっと戦後でいいじゃないか」
70年間戦争をしなかった国にもっと誇りを持とうよ。
人はどのように成長していくのか。親子や他人との関わりの中でまず知る、考える、感じるから成長していくんだ。
また94歳の老母の、満ち足りた笑顔が目に浮かぶようだ。
誰の母も自分の事より我が子の事を心配している。


大竹しのぶという俳優が一段と好きになった。