「戦後日本の核心にふれるもので、短絡的な過程で決めるには重大すぎる」NYタイムズ論評 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

「原発なくそう ミツバチの会」の活動報告や事務局ノブクンの日々のつぶやきを発信しています。


 ニューヨーク・タイムズ紙は20日付けの社説で、与党が先週、衆議院で安全保障関連法案の採決を強行したことについて、「安倍総理が戦後日本の平和主義への痛切な誓いを尊重するのか大きな不安を引き起こした」と批判した(→TBS)。


 また同社説は、冒頭の批判に続き、戦後70年を経てアジアにおける中国の強引さが目立つなか「世界第3位の経済大国がより大きな国際的な役割を果たそうとするのは驚くにあたらない」と指摘しつつ、「問題はそうした目的ではなく安倍総理の手法だ」として、安倍政権が集団的自衛権の限定的な行使を憲法改正ではなく解釈の変更で認める法案を衆参両院で与党が多数を握る状況で採決している点を批判(→同)。


  「こうした変更は戦後日本の核心にふれるもので、短絡的な過程で決めるには重大すぎる」とし、学者やデモ隊の反論が巻き起こっているほか、世論調査でも法案に反対する声が多数であることを指摘している。

 
 社説は、「日本とアジア地域では、安倍総理が、長く平和主義をとってきた日本を戦争に導くことが心配されている」との強い懸念を示して締めくくっている。


  安倍の「歴史認識」のズレ、民主主義の理念と感覚の欠如、はなから「総合的な判断」力など期待できない、熟慮も熟考もなく浅薄な口先とバラマキだけの空疎な外交。不要なトラブルのタネばかり撒いて回る時代錯誤と、それに起因した無策・無能。日本の状況を敏感に感じ取る海外メディアから、こうした鋭い批判が出てくるのは当然といえば当然といえる状況となっている。

 
 日本の一部の新聞や雑誌などが、安倍政権の応援団やアドバイザーをあいかわらず気取っているが、その姿勢は社説や論評記事に極端に表出している。そこに立憲主義はあるのか、民主主義はあるのか、平和主義はあるのか、人権尊重の意識はあるのか。そのことが、いよいよ問われることになるだろう。

NYタイムズが安保法案の採決強行を批判(TBS21日)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2545215.html
NYタイムズが安保法案の採決強行を批判(毎日放送21日)
http://www.mbs.jp/news/jnn_2545215_zen.shtml
米紙ニューヨーク・タイムズ、安倍首相の安保法案推進を問題視(ハンギョレ21日)
http://japan.hani.co.kr/arti/international/21405.html
Japanese troops set to fight overseas for first time since World War Two(BBC16日)
http://www.bbc.com/news/world-asia-33546379




日本ジャーナリスト会議「今週の風考計」より転載




「ニューヨークタイムズ」も冷静な批判的見解を表明した。
「読売」や「産経」やフジテレビ、それにNHKなども少しは見ならったらどうなのか。

24日は日比谷野音や国会周辺に7万人が押しかけた。
小林節慶大名誉教授は「憲法を破ってアメリカの2軍にする。こんなふざけたことはない」と批判。香山リカさんは「安倍政権は権力という酒にめいてい状態だ。早くお引き取りいただくしかない」と訴えたという。



安倍政権にNO!を突きつける~官邸前・国会周辺に押しよせた人々

                   松元ちえ

 7月24日、日比谷野音に数千人の市民、学生や労働組合関係者が結集し、安倍政権に「NO!」を突きつけた。集会は、原発、秘密保護法、労働、TPP、農業、米軍基地、安全保障法制など様々な分野で、安倍政権の規制緩和や制度破壊に対して声をあげる個人や団体が企画した。

 集会で発言した精神科医の香山リカさんは、安倍総理を「権力中毒」と診断し、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「安倍こそが本当の売国奴だ」と指摘した。「『平和のためには戦争してもいい』という全くおかしなことが、今の日本ではまかり通っている。安倍首相は積極的平和主義のためには戦争も辞さないと言うが、これこそが暴力。こういう暴力をなくすことこそが積極的平和主義ではないか」と香山さんは訴えた。

 沖縄県高江から参加した相馬由里さんは、辺野古の新基地建設を止めるため1年前に船舶免許を取得したことを語り、その意思の堅さを示した。相馬さんによると、辺野古基金は4億円を越し、その大半が本土からの寄付だという。相馬さんは「安保法制を廃案に追い込み、安倍政権を倒せば基地建設を止められると思う」と力強く訴えた。

 参加者は、「安倍政権NO!」と書かれたプラカードを掲げてシュプレヒコールをあげたあと、官邸前や国会周辺に移動して抗議行動を続けた。

動画(3分)

↓シュプレヒコールは「シールズ」の女性がコーラーを務めた

↓国会へ向かう人々に警察が激しい規制。青信号も渡らせない。

↓正門前歩道は「満員電車」状態になった



函南でも、8月15日(土)午前9時15分から、「戦争反対!この指とまれ!函南アクション」を実施することにした。
「ミツバチの会」事務局メンバー7人が呼びかけ人になって、具体化する。100人規模のパレードを成功させたい。

全国津々浦々、「安倍を倒せ!平和を守れ!」の声を溢れさせよう。