南伊豆ジオパーク巡り  地球は不思議に満ちている | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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先日、伊豆のジオパークガイドをやっている山仲間の案内で南伊豆のジオサイトを回ってきた。

伊豆半島はフィリピン海プレートの移動によってはるか南の海から現在の位置に移動してきた陸地でその歴史は2000万年前にさかのぼる。

当時の伊豆は本州からはるか南のかなた数百キロ先の太平洋の海底に沈む火山群だった。その後、フィリピン海プレートの北上の動きに合わせて、日本の本州に接近、衝突。現在の半島の形になった。約60万年前のことだそうだ。

衝突後20万年前までは半島上のあちらこちらで噴火が続き、天城山や達磨山といった伊豆の火山群が誕生し、現在の伊豆半島の骨格を形作った。これら大型火山群の活動が終わると、日本には数少ない単成火山群の活動が始まり、大室山に代表される「伊豆東部火山群」が誕生。

さらにフィリピン海プレートの動きは現在も伊豆半島を本州に押し込み続けていて、緩やかな地殻変動が伊豆の多様性を今もなおはぐくみ続けているという。その動き年間4センチ程度。人間の爪の伸び具合程度とか。
富士山も箱根や丹沢、南アルプスもそうした動きの影響を受け続けている。
東海大地震も当然伊豆半島の動きと無縁ではない。

だから伊豆半島には至る所ジオパークにふさわしい見所が点在している。

なお、静岡大学教授小山真人さんの「伊豆の大地の物語」(静岡新聞社刊)が、伊豆半島の成り立ちを詳しく解説しているので、関心のある方にはお勧め。

今回は南伊豆方面のジオパークの一部を回ったので、紹介します。


タライ岬付近の岩礁




海食により空いた洞窟 三ケ月の大洞


龍宮窟







田牛(とうじ)サンドスキー場


爪木崎柱状節理群



そして有名な爪木崎の水仙  今年は咲くのが早いそうです。