「秘密保護法」廃止へ!実行委員会は10月14日、「秘密法運用基準の閣議決定を許すな!官邸前行動」を行った。集まった実行委メンバーや市民団体約20人が「閣議決定反対」「知る権利を奪うな」などと声を張り上げ、年内施行に突き進む政権に対して思いをぶつけた。こうした行動にもかかわらず、政府は午前中の閣議で運用基準を決定。12月10日施行の政令も決定し施行を強行する姿勢を崩していない。
午前8時からの官邸前行動は、海渡雄一弁護士、社民党の福島みずほ参院議員が駆けつけ、多数の警察官が厳重に警戒するなか実施した。
海渡弁護士は「この法律には救済策がなく内部通報者が守られない。間違った制度が作られてしまったが、あきらめないで廃止へ頑張ろう」とあいさつ。福島参院議員も「情報は国民のもの。メディアが役所に果敢に切り込んで取材できなくなってしまう」と危険性を強調した。
憲法を生かす会の筑紫健彦さん、出版労連の前田能成さんもそれぞれの立場から同法廃止への取り組みを訴え、「取材報道の自由を奪うな」「戦争する国反対」などとシュプレヒコールして政府の姿勢を批判した。
この日は新聞やテレビ、ラジオなど複数のメディアが取材した。
同法は昨年12月6日、十分な議論がないまま強行可決し成立。今年夏に行われたパブリックコメントには2万3820件の意見が寄せられ、廃止や延期など多くの批判的な意見が大勢を占めた。しかし表面的な27カ所を修正しただけで、秘密の範囲の曖昧さや第3者機関の独立性には疑問が残ったまま。国民の知る権利を損なう恐れが大きい。(T)
※写真説明【官邸前で特定秘密保護法運用基準の閣議決定中止を求めて声をあげる市民団体メンバーら】
10.10「秘密法運用基準の閣議決定を許すな!」
午前8時の官邸前行動には約40名が参加
通勤の人々が行き交う国会記者会館前の歩道に、「秘密法運用基準の閣議決定を許すな!」と大書された横断幕が掲げられ、その周囲に約40名の市民が集って、「秘密保護法廃止」「施行をやめろ」「閣議決定するな」と、首相官邸に向かってシュプレヒコールを繰り返しました。
行動の冒頭、主催者の「秘密保護法」廃止へ!実行委員会を代表して海渡雄一弁護士が、反対意見が半数を超えるパブリックコメントを受けても、運用基準の修正はほんの一部だったことに触れ、「特定秘密保護法」がなぜ問題なのかを力強く語りました。
福島みずほ議員、仁比聡平議員も駆けつけて、今国会での廃止法案の提出など、廃止に向けた取り組みについて熱く語りました。
また、秘密保護法対策弁護団、出版労連・新聞労連・全教などからも、それぞれの立場で、「特定秘密保護法」の施行を許さない取り組み、廃止に向けた取り組みなどを訴えました。
午前8時にスタートした首相官邸前行動は、このような熱気のもとで約45分間行われました。(M)
自民総務会に廃止を申し入れ~党本部職員は対応せず
「秘密保護法」廃止へ!実行委員会は10日、自民党総務会に対し「世論に耳を傾け、秘密保護法の施行を中止、若しくは延期し、抜本的見直しをおこなうよう求めます」との文書を提出した。しかし、事前に提出を予告していたにも関わらず職員は対応せず、警備員に手渡さざるを得なかった。提出に同行した市民らの行動を警察官が威圧的に制限するなど、政府与党、自民党の不誠実な対応が目立った。
文書提出は同実行委の杉原浩司さん、海渡雄一弁護士ら5人が行った。自民党本部に入れさせないようガードを固める警察官や警備員の前で「市民の知る権利を奪い、民主主義を崩壊させ、戦争への途を掃き清める秘密保護法の施行を絶対に許さないとする内容の文書を読み上げた。受け取った警備員に「必ず総務会に届けるように」と強く要請した。
この日は同法運用基準が閣議決定される恐れもあったため、同党総務会の開催に合わせて同実行委が呼び掛けて朝からアピール行動を実施。官邸前には市民ら約40人のほか、社民党の福島みずほ参院議員、共産党の仁比聡平参院議員も駆けつけ、同法廃止へ気勢をあげた。
※写真説明【警備員や警察官が立ち入りを制限するなか、特定秘密保護法施行の中止を求める文書を読み上げる実行委のメンバー】(T)
自民党総務会に向けてアピール行動~議員会館前
自民党総務会が午前11時から国会内の衆院第5控室で開かれる(予定時間 わずか30分)のに合わせて、10時30分から衆議院第2議員会館前で総務会 に対するアピール行動を行いました。日差しが照りつける中、14人の参加者が次々とマイクを握り、国会、さらには議員会館に向けて、秘密保護法廃止を求めて発言。11時の総務会開会時には「総務会はしっかり議論しろ」「運用基準を閣議決定するな」などのシュプレヒコールをぶつけました。(S)
パブコメ結果に恐れる安倍政権
9月10日情報保全諮問会議強行の暴挙
9・8、9・9、9・10緊急行動へ!
みなさん!
8月24日に締め切られたパブコメの結果は、安倍政権に大きな打撃 を与えました。約2万4千件というパブコメの数、その多くが秘密保 護法と運用基準などへの批判でした。
安倍政権は、卑劣にも、時間がたてばたつほど秘密保護法と運用基 準などへの批判がたかまり、パブコメの詳細な報告と、情法保全諮 問会議の公開を求める声がおこると考え、9月10日に情報保全諮問 会議を開くことをきめたのです。
まだ詳細なパブコメ結果は公表されていません。 パブコメ結果を主権者である市民に公表もしないで、情報保全諮問 会議を開こうとしているのです。この暴挙を絶対に許してはなりません。
安倍政権の暴挙を許さない、緊急行動にご参加ください。 秘密保護法施行阻止!秘密保護法廃止!へ頑張りましょう。
★9月8日(月) パブコメをいかし、秘密保護法廃止を求める申入れ行動 13時30分 官邸前集合 14時~14時30分 内閣府申入れ 15時 記者会見 衆議院第一議員会館第二会議室
★9月9日(火) パブコメをいかし、秘密保護法の抜本的見直しを求める市民と議員の集い とき 9月9日12時~13時30分 会場 参議院101会議室
発言 国会議員 海渡雄一さん(弁護士) 清水雅彦さん(日本体育大学准教授) 青井未帆さん(学習院大学法務研究科教員) 丸山重威さん(日本ジャーナリスト会議) 高橋直人さん(新聞労連副委員長)
★9・10 情報保全諮問会議行動 パブコメをいかし、秘密保護法の抜本的見直を求める9・10行動 午前9時45分 官邸前集合 午前10時~11時 情報保全諮問会議行動
※情報保全諮問会議は午前10時30分から開かれます。
「レイバーネット」より転載
安倍政権は秘密保護法も集団的自衛権も「戦争ができる国づくり」に向けて着々と手を打っている。国民の側からの反撃が弱いと、やりたい放題。
安倍政権の暴走NO!を実現する力をどこに見つけ出すのか。
結局は草の根の所での反撃を組織する以外ないのかな。
壮大な共同を作り出したいと思う。