戦争「究極の貧困ビジネス」 5500人 解釈改憲反対 銀座デモ | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使を容認する安倍政権の閣議決定に反対する集会が四日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。五千五百人(主催者発表)が参加。集会後には銀座一帯をデモ行進し、「解釈改憲を撤回しろ」と声を上げた。

 集会では、作家の雨宮処凛(あまみやかりん)さんが本紙に掲載された「奨学金返還に『防衛省で就業体験』」の記事に触れ、「奨学金の返済に苦しむ若者に、防衛省で就業体験をさせたらどうだという発言が経済界から出ている。究極の貧困ビジネスが戦争。そんな時に、集団的自衛権の行使を容認する動きは不気味だ」と訴えた。


 集会に参加した東京都世田谷区の自営業馬場先智明さん(57)、澄子さん(52)夫妻は「安倍首相の話はあまりに理不尽。いても立ってもいられず、最近になってデモに参加し始めた。高校生の息子がいるので、集団的自衛権を認める動きは本当に心配です」と話した。


 憲法学者や作家らでつくる市民団体の「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法九条を壊すな!実行委員会」が主催した。



「東京新聞」より転載


関連記事を。

危機感と怒りで集まった5500人~「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」

日比谷野外音楽堂がぎっしり埋まり、入れない人が外にあふれた。9月4日の「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」は5500人が集まり、集団的自衛権行使容認・安倍暴走に立ち向かう大きな行動となった。


林立するノボリ旗、それらを見ると労組・市民団体が潮流をこえて結集していることがわかる。また民主・共産・社民・生活など政党も足並みを揃えた。会場に張りつめた緊張感、それは戦争政策を進める安倍政権への「危機感」だった。


落合恵子さんのスピーチも、いつも以上に怒りがこもる。「辺野古では機関砲を市民に向けている。なにが“国民の命と安全を守るため”かよ! かれらがやっていることこそ民主主義に対するテロリズムではないのか!」。


小室等さんの歌、なかにし礼さんの「平和の申し子たちへ!」の詩の朗読もあった。沖縄・ガザからの生々しい報告もあった。会場は一体感に包まれ、みんなで安倍政権を倒そうという気迫に満ちていた。


集会の主催は、「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」で、11月11日にも第2波行動を計画している。(M)

動画(YouTube 4分)

↓林立するノボリ旗

↓川柳デモの乱鬼龍さん

↓手作りプラカードで参加する人

↓中東問題のプラカードも

↓午後6時から集会が始まった

↓外にあふれた人たち

↓雨宮処凛さん「貧困問題の行き着く先に戦争があった」

↓落合恵子さん、怒りのアピール

↓沖縄の高良鉄美さん「平和憲法があったから復帰した。絶対守らなくては」。憲法手帳を手に訴え。

↓銀座に向けてデモ行進


「レイバーネット」より転載


構造改革を推し進め格差社会を増大させ、貧困層を増やすことが徴兵制に頼らず簡単に兵隊さんを集める手法だと言うことはアメリカで実証されている。
堤 未果の「ルポ貧困大国アメリカ」やマイケルムーアの映画にも、貧困家庭の子どもたちを軍隊のリクルーターが狙い撃ちして勧誘する話が出てくるが、奨学金の返済問題などで困っている子どもや親にとって魅力的な話となる。
日本の奨学金も給付制にならないのはそうした深謀遠慮があるのか。

そして真っ先に戦闘行為の最前線に送り込まれ、殺されたり殺したり、傷ついたりして帰国、長い間のPTSDに悩み続けることになる。
戦争現場に政治家の子どもたちが行くなんて事は滅多に無い。
格差社会の極みだ。


今日本も同じ道をたどりつつあるというのが実感だけど、そのことを認識している国民はどの程度いるのだろうか。
共同通信の最新世論調査の内閣支持率が54.9%などと前回比で5%ほど上昇しているが、何かの間違えだろうと言いたくなる。

長くなるが、世論調査の不思議についての記事を転載しておく。


安倍改造内閣の支持率の傾向が読売・日経と毎日で違う理由 菅原琢(政治学者)


第2次安倍内閣で内閣改造が行われたが、各社の世論調査では、内閣支持率が急上昇している。読売新聞では「改造前の前回調査の51%(8月1~3日実施)から13ポイント上昇」(※1)して64%、日経新聞では「8月下旬の前回調査を11ポイント上回っ」(※2)て60%、共同通信でも「内閣支持率は54・9%と、前回8月調査より5・1ポイント上昇した」(※3)そうである。

 内閣改造は、「政権浮揚」を目的に行われるとよく報道される。これらの支持率上昇という結果を見ると、今回の内閣改造は少なくとも内閣支持率の「浮揚」には成功したように見える。

 だがその一方で、毎日新聞は「安倍内閣の支持率は47%で前回調査(8月23、24日実施)と同じだった」(※4)とする結果を発表している。

 このように内閣支持率の傾向が各社で分かれたのはなぜだろうか? ――おそらくその答えは、質問文の改造、である。

 9月5日午前6時現在で、質問文がネットで公開されているのは共同通信のみである。上記の西日本新聞の記事にpdfファイルで質問文が公開されている(※5)。これを見ると、今回の支持率調査の質問文は「安倍晋三首相は内閣を改造しました。あなたは、この安倍内閣を支持しますか、支持しませんか。」となっている。当然、改造前の8月の調査では「安倍晋三首相は内閣を改造しました」という文は挿入されていないだろう。

 継続的に調査し、その増減傾向を見る目的があるとすれば、このように質問文を変えるのは好ましくない。この共同通信の例では、純粋に安倍内閣を支持するかどうかだけでなく、内閣改造を支持するかどうかを聞いているように聞こえる。あるいは改造という言葉に惹かれて「支持」と回答する回答者もいるだろう。この結果、内閣支持率は上がることになる。

 他紙の質問文についてはまだ公開されておらず、あるいは公開されたとしても正確でない可能性があり、今回の件について現時点で断定することは難しい。しかし過去の例では、質問文を「改造」した調査では高くなり、質問文を「改造」しなかった調査では大きく変化しないという傾向があることは明らかである。拙著『世論の曲解』(※6)のコラムでは、福田改造内閣の際の結果について取り上げているので、ご関心のある方は参照していただければと思う。

 この福田改造内閣のときは、読売新聞、日経新聞、産経新聞・FNN共同、報道ステーション、日本テレビの各調査で質問文の改造が行われ、最も小幅な日本テレビで5.8ポイント、調査手法も異なっていた読売新聞は14.8ポイントの大幅なプラスとなっていた。この一方、質問文を変えなかった朝日新聞は前月と全く同じ、毎日新聞は3ポイント増と、小幅な動きにとどまっていた。現時点で発表されてないが、朝日新聞が世論調査をしているとすれば、毎日新聞と同様にあまり支持率は変動していないはずである。

 継続的調査で質問文を変えない意義も、過去の例を確認すれば明確である。福田内閣が改造した2008年8月の日経新聞の世論調査結果を、その前後と比較してみよう。なおこのデータは日経リサーチのページ(※7)で確認することができる。

2008年6月定例 「あなたは福田内閣を支持しますか、しませんか。」 支持する 26%
2008年8月改造直後「あなたは改造後の福田内閣を支持しますか、しませんか。」 支持する 38%
2008年8月定例 「あなたは福田内閣を支持しますか、しませんか。」 支持する29%

 このように、質問文の改造で一時的に支持率が上昇しても、次回調査でまた低下してしまうことになる。質問文改造派の他紙でも同様の傾向が見られ、質問文非改造派ではこうした大幅な上下動は確認されなかった。仮に質問文を正直に公開しない新聞社があったとしても、来月以降の数字と比較すれば、「何かやった」ことは明白となるだろう。

 ちなみに野田内閣の第3次改造に際する読売新聞の調査では、改造時に7ポイント上昇し、次月ではこれが15ポイント低下した。紙面掲載の質問文は3回の調査とも同じであったが、おそらく改造時には質問文を変えていたか、冒頭で内閣改造について触れていたと想像することができる。

 このように質問文の改造によって数字が動くことは、単に調査のやり方として問題があるだけでない。質問文改造効果を無視してこの数字の上昇を捉え、記事を書けば、世論に関する認識を誤ることになる。質問文改造効果で数字が上がっただけのものを、「支持率回復」「安倍首相にとって追い風」としてしまう。さらに悪いことに、次回調査の際には急激な数字の低下の前に新たな(間違った)説明を加えなければならなくなる。したがって、内閣支持率の質問文を改造するのは、メディアにとっても決して良いことではないのである。

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菅原琢(すがわら・たく)政治学者、主著に『世論の曲解』(光文社新書)。「政治」の章を担当した『平成史:増補新版』(小熊英二編著、河出ブックス)好評発売中。



※1 「改造内閣支持率64%、女性登用評価…読売調査」(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140904-OYT1T50106.html
※2 「内閣支持率、11ポイント上昇し60%に 日経世論調査」(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H2V_U4A900C1MM8000/
※3 「内閣改造「評価」46.9% 消費再増税に7割反対、世論調査」(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/112225
※4 世論調査:改造内閣支持率横ばい 谷垣幹事長に47%評価(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20140905k0000m010145000c.html
※5 PDFデータ(西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/import/politics/20140904/20140905.pdf
※6 『世論の曲解』(光文社)菅原琢
http://www.amazon.co.jp/gp/product/433403537X?ie=UTF8&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=433403537X&linkCode=shr&tag=sgt04-22
※7 日経電話世論調査(日経リサーチ)
http://www.nikkei-r.co.jp/phone/results/2008/index.html

「THE  PAGE」より転載