原発避難、車どう誘導 支援物資、だれが調達 浜岡避難計画 お手上げです。 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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 中部電力浜岡原発静岡県御前崎市)周辺の住民の避難を受け入れるよう国が12都県に促すが、避難計画が決まっても、いざというとき使える計画なのかどうかは疑問が残る。避難所の運営や避難手段、支援物資の調達……。「絵に描いた餅」にしないため、詰めるべき課題は山積みだ。

 

■受け入れ都県、疑問の声

 静岡県は4月、浜岡原発事故と地震・津波の複合災害を想定した避難シミュレーションを公表している。12都県への避難者の受け入れ要請とあわせると、県が思い描く避難の大筋が浮かび上がる。

 渋滞を避けるため、原発周辺の住民96万人をマイカーで段階的に避難▽マイカーのない人は主にバスで避難してもらう▽原発から31キロ圏外で全住民に被曝(ひばく)検査(スクリーニング)をする▽県外の避難所へ住民を誘導し、できるだけ早く受け入れ先の自治体から避難所運営を引き継ぐ――。


 静岡県は12都県からの要望をくんで「受け入れ基準」をつくり、内閣府が受け入れを促す通知とともに12都県に伝えるが、疑問の声はやみそうにない。


 神奈川県の担当者は「避難所へ配る支援物資は誰が負担し、どう運ぶのか」と指摘する。基準では「避難所への飲食物、資機材の備蓄や供給については当面、考慮しないこととし、避難先市町村の負担とならない方向で今後、検討」と棚上げしている。


 マイカー避難による渋滞を心配するのは埼玉県だ。東京電力福島第一原発事故では各地で大渋滞が起きた。静岡県の避難シミュレーションでは、31キロ圏内の住民に限っても28万台を想定している。埼玉県の担当者は「数珠つなぎで避難してくる車をどう誘導するか。人は受け入れられても駐車場を確保できるか……」と言う。


 群馬県静岡県から内々に、静岡県焼津市の約14万人の受け入れを要請された。群馬県東日本大震災で受け入れた被災者は約3千人。担当者は「桁が違いすぎる。山間部の学校をかき集めても収容できるかどうか」。


 ■周辺自治体「絵に描いた餅」


 避難対象になる原発周辺の11市町からも疑問の声が出ている。


 浜岡原発がある御前崎市の職員数は223人。南海トラフ地震と原発事故が重なった場合、3万4千人の市民を避難させ、県外の避難所を運営しなければならない。山本正典防災課長は「時間がたてば自主運営に切り替えられると思うが、人手が十分とはいえない」と語る。


 スクリーニングも大きな課題だ。8万7千人の住民がいる袋井市の出口憲七防災監は「自治会の代表者だけなどサンプル調査にしないと大変な時間を要する」。


 市民4万8千人を抱える牧之原市の西原茂樹市長は「想定されていないことが多く、避難計画の困難性は明らか。絵に描いた餅だ」と指摘。静岡県の岩田孝仁危機管理監は「検討課題が多く、そう思われても仕方がない」と話している。
(古賀大己、岡田和彦)



「朝日新聞」より転載


ようするに、万が一の時は避難なんか出来ないよと言われているわけだ。
高濃度放射能から逃れるすべなんかないんだと言うことだ。
絵に描いた餅なら空腹感以外の実害はないだろうが、放射能汚染は確実に肉体をむしばむ。

伊豆半島の住民はどこに逃げれば良いのかな。
首都圏の住民なんか完全に逃げようがないぞ。