「慰安婦どの国でも…」暴言連発NHK新会長の過去の“発言”   みんなで辞任を求めよう | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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就任会見で暴言を連発したNHKの籾井勝人会長(70)。さすがに野党も国会で追及する方針だ。25日の就任会見はメチャクチャだった。


 慰安婦問題について、「どこの国でもあったことですよ」「ドイツ、フランス、ヨーロッパはどこでもあったでしょう」と言い放ち、「なぜオランダに飾り窓(売春街)があるのか」と慰安婦問題とは関係ないことまで言い始める始末。


  政府とNHKとの関係についても「政府が右ということを左というわけにはいかない」と胸を張り、国民の反対が強い〈秘密保護法〉の報じ方については「通っちゃったんで、言ってもしょうがない」と開き直った。権力の監視役というメディアの役割をどう考えているのか。三井物産の副社長まで務めたエリートらしいが、NHK会長の仕事についてまったく理解していない。


 「籾井さんは福岡県出身、九大卒。三井物産では鉄鋼畑を歩んでいます。彼の特徴はとにかく話術が巧みなこと。雑談も講演も面白い。就任会見でテンションが上がり、得意の話術で失敗した格好です」(経済ジャーナリストの久保巖氏)


しかし、就任会見での発言は、籾井会長の持論といっていい。「週刊文春」(2013年12月26日号)のインタビューにこう答えている。

 <それはNHKに限らず、テレビの報道は皆おかしいですよ。例えば、「反対!」っていう人たちばかり映して、「住民が反対している」と><中国が安倍さんのことを右傾化していると言っていたけど、何を言っているのかと>


  最初から“政府寄り”“大衆軽視”なのだ。そもそも、こんな人物をNHK会長に就けたことが間違っている。


 「安倍首相の任命責任は重いですよ。NHK会長は経営委員が選ぶことになっています。でも、その経営委員は、安倍首相が指名している。自分の右翼思想に共鳴する作家の百田尚樹氏などを押し込んだ。暴走を続ける安倍首相にとって一番困るのは、メディアが批判すること。どんな手段を使ってでもメディアを抑え込むつもりでしょう。NHK会長の暴言は、安倍首相のそうした思惑の一端が暴露された格好ですよ」(立正大教授・金子勝氏=憲法)


  すでにNHK局内は「安倍政権の批判はできない」という空気が広がっているという。野党は籾井会長を辞任に追い込まないとダメだ。 



「ゲンダイネット」より転載




関連記事を。


籾井氏の「慰安婦」発言 NHK会長資格なし

国内外の批判広がる


NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長が旧日本軍の「慰安婦」問題について、「戦争をしているどこの国にもあった」などと発言したことに対し、国内外から批判と怒りの声が広がっています。菅義偉官房長官は27日、「個人として発言したと承知している」などとかばい、辞任の必要はないとの認識を示しましたが、「辞任すべきだ」「安倍内閣の責任も重大だ」との声があがっています。


 「橋下徹・大阪市長の“『慰安婦』は必要だった”という発言の教訓がまったくいかされていない」と話すのは、ジャーナリストで、「戦争と女性への暴力」リサーチアクション・センター共同代表の西野瑠美子さん。長年、被害女性たちに寄り添い、問題解決にとりくんできました。


 「過去の侵略戦争を正当化したい思いや、アジアへの蔑視が、どこかにあるのだと思います。NHKは、日本軍『慰安婦』を扱った番組『ETV2001~問われる戦時性暴力』を放送当日に修正する番組改ざんを行いました。これは自民党の圧力によるものでした。NHKは過去の過ちをもう一度肝に銘じてほしい。会長の発言は撤回ですむものではなく、即刻辞任すべきです」と話します。


 日本共産党本部にも「NHK会長の『慰安婦』発言はけしからん。NHKに抗議の電話をした」(新潟県長岡市の女性)、「NHKという公共放送のトップとしての資質が問われる問題」(東京在住の50歳の男性)など、多数の電話やメールが寄せられました。


 海外では、韓国外務省が「歴史的事実をゆがめ、でたらめな主張を行ったことは嘆かわしい」と表明。中国外務省の報道局長も「歴史を逆行させる日本の指導者の行為と同じ流れをくむものだ」と批判しました。また、27日付の韓国紙が「歴史認識も品格もなく、事実確認もまともにされていない妄言」(韓国日報社説)などと一斉に批判。米英のメディアも「日本の公共放送の新会長が政府の味方に?」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版)などと政権寄りの姿勢を指摘しています。


 市民団体の「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」が27日、NHK経営委員会に対して籾井氏の解任を求める申し入れ書を提出したのをはじめ、日本平和委員会、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会、新日本婦人の会など平和・女性団体が、「戦後政治の原点である侵略戦争への反省と政治的中立性を欠くもの」などとして、辞職を求める声明を相次いで発表しました。




「しんぶん赤旗」より転載



放送の自主・自立の危機に際して NHKで働くみなさんに訴えます。/「放送を語る会」のアピール


きみネットMLから転載
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本日、元NHKディレクターであり、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長の池田恵理子さんから、この件に関するメールと「放送の自主・自立の危機に際して NHKで働くみなさんに訴えます」(2014.1.14)という「放送を語る会」のアピールが届きましたので、以下転送します。


池田さんは、多くのドキュメンタリー番組を世に送り出しましたが、日本軍「慰安婦」問題に関するドキュメンタリー(韓国の姜徳景ハルモニたちや多くの被害女性への直接取材)も数多くの貴重な取材・交流・報道を続けました。2002年の日本軍「慰安婦」にされた韓国のハルモニたちの証言以来の私の大事な友人です。



NHKへの抗議先
「NHKへのご意見・問い合わせ窓口」
①TEL 0570-066-066 
②FAX 03-5453-4000
③メール http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html
*ここから「メールフォームはここをクリック」を選択

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wamの池田恵理子です。
籾井勝人NHK会長が就任の記者会見で「慰安婦」問題についてひどい暴言を発し ました。
これに呆れ果て、憤った多くの方がNHKに抗議をされたと思いますが、 私もNHK出身者だと名乗って抗議電話をかけました。
各地から会長辞任を求める抗議声明が出ており、抗議行動も始まっています。



こうした中で、NHKのOB,OGが中心になって活動している「放送を語る会」では、安倍政権下で危機的状況にあるNHKの職員に自主・自立を訴え、励ます動きを始めています。



つい先日の1月14日には、東京、大阪、名古屋、京都、兵庫、大分のNHKの玄関前で、出勤する職員へアピールのビラを手渡したばかりでした。
ビラを受け取った職員は少なかったといいますが、その後の個別の手渡しや郵送 ・メールなどで、アピールは少しずつ広がっているようです。
ここには、安倍政権の意思を反映させた籾井会長への危惧も触れられています。



ビラの文面を以下に貼り付けますので、NHK問題を語る機会などに参考にしていただければ幸いです。



池田恵理子

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■□■ 放送の自主・自立の危機に際して NHKで働くみなさんに訴えます。■□■

 NHK職員のみなさん。またNHKの番組、ニュース、さまざまな業務で働くみなさん。 
私たちは、最近の安倍政権の動きによって、NHKの自主、自立が危機に瀕するのではないか、と強く危惧しています。
いくつかの市民団体と、ジャーナリスト、研究者、放送関係者を含む個人賛同者の名で、以下のような訴えを緊急にお届けすることにしました。



● 「安倍首相派」が増えた経営委員会を注視してください
 昨年秋、安倍首相は、新たに4人のNHK経営委員を任命しました。
その内、長谷川三千子氏と百田尚樹氏は、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の主要メンバーであり、現行憲法を攻撃し、改憲の強い主張を持つ点で、自民党の改憲方針にきわめて近い位置にいる人物です。
あとの二人は、安倍首相の家庭教師だった本田勝彦氏、安倍首相を囲む財界人の会「四季の会」メンバーと関係が深いと見られる中島尚正氏です。


 
 NHKの最高議決機関である経営委員会に、時の権力者を明らかに支持し、関係が深い人物が4人も送り込まれた、という事態は、戦後のNHKの歴史の中でも異例のことです。

 
 こうしたあからさまな政権側の動きの背景には、NHKの、原発事故や、貧困、格差問題を扱った番組に、政権内部から不満、反発の声があると、多くのメディアが報じています。

 
 したがって、今回の事態は、単に首相に近い人物が経営委員に就任したというだけにとどまらず、番組内容への抑制、介入が具体化する危険をはらんでいます。



● 番組・ニュースへの圧力が心配です
 放送法上は、経営委員が個々の番組を規制することは禁じられていますが、任命された会長が、その意を代弁する可能性は否定できません。

 
 次期会長に決まった籾井勝人氏は、週刊誌のインタビューで「テレビは『反対!』っていう人ばかりを映している。賛成と反対があるならイーブンにやりなさい。
安倍さんが言っていることはそういうことですよ」、と述べたとされます。(『週刊文春』2013年12月26日号)

 
 この談話には、脱原発を求める官邸前デモ、秘密保護法反対の全国でのデモなど民衆の意思が示された大がかりな行動に対して、政権側が抱いた不満、批判などが反映してはいないでしょうか。

 
 こうしてみると、経営委員の人事から新会長選任にいたる経過には、NHKの番組、ニュースを政権に都合のいいようにしたい、という政権の意図が強く働いていると考えられます。
政府批判の報道や市民運動の取材の制限などが、新会長のもとですぐにでも始まる恐れがあります。
NHKで働くみなさん。このような危機的な状況が進行していることにぜひ注意を払ってください。



● 視聴者の期待に応え、真実を追求する報道を
 NHKの最高の倫理は、政治権力からの自主・自立です。
かつて政府の統制下で戦争に国民を駆りたてた歴史の痛切な反省から、NHKは戦後、国民に直接基礎をおく公共的な放送機関とされました。
この原点を忘れて、政治権力に対する批判精神を欠いた、当たり障りのない番組、ニュースを放送していると受け取られれば、受信料を払っている国民の信頼を決定的に失うことになります。

 
 すでに最近、原発事故や放射能汚染、貧困、格差を扱う番組の数は減少し、秘密保護法報道でも、政局報道に偏って、法案の危険性を独自に検証しなかった姿勢が市民の厳しい批判を浴びました。

 
 とくに、ニュースや番組を担当するみなさん。
私たちは、政権の圧力に屈せず、事実の取材を通じて社会の真実を明らかにするみなさんの努力に期待しています。
その努力に対して、「公正・中立・不偏不党」であるべき、という主張が、放送を規制する論理として使われる可能性があります。

 
 そもそも放送法には、「政治的に公平であること」という規定はありますが、放送の「中立義務」などの規定はありません。
現場のみなさんは、機械的でマニュアル的なバランスに縛られず、視聴者に本当に伝えるべき内容を勇気をもって放送してください。



● 労働組合のみなさんへ
これからは、さまざまな介入、圧力がNHKに加わる可能性があります。
その時、NHKの自主、自立を支える力として、NHK労組・日放労への市民の期待は大きなものがあります。
かつてNHK労組は、NHKの自立が脅かされた幾つかの歴史的時点で、市民や知識人と連帯して大規模な運動を展開しました。
1976年には、ロッキード事件で逮捕、保釈中の田中角栄元首相を見舞った小野会長を、市民と連帯した大運動で辞職に追い込みました。
こうした輝かしい歴史を受け継ぎ、必要な時には、ぜひ労組としての力を発揮していただきたい、と心から願うものです。

最後に、NHKで働くすべてのみなさんの、NHKの自主・自立を守る活動には、視聴者・市民として支援を惜しまない決意であることを表明します。

2014年1月14日
                                      放送を語る会
(賛同団体)
NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ 
NHK問題大阪連絡会 
NHK問題を考える会(兵庫)
NHK問題京都連絡会
NPO法人マスコミ市民フォーラム 
日本ジャーナリスト会議 
日本ジャーナリスト会議東海地区連絡会議
日本ジャーナリスト会議放送部会 
マスコミ九条の会 

(賛同)
桂 敬一   元東京大学新聞研究所教授
加藤 久晴  元日本テレビプロデューサー・メディア総合研究所研究員
小林 緑   国立音楽大学名誉教授・元NHK経営委員
柴田 鉄治  ジャーナリスト・元朝日新聞論説委員 
隅井 孝雄  ジャーナリスト・京都ノートルダム女子大学客員教授
須藤春夫   法政大学名誉教授
醍醐 聰   東京大学名誉教授 
田島 泰彦  上智大学教授
仲築間 卓蔵 元日本テレビプロデューサー・マスコミ九条の会呼びかけ人
西野瑠美子  フリージャーナリスト・「戦争と女性への暴力」リサーチ・アク
       ションセンター共同代表
西村秀樹   ジャーナリスト・近畿大学教員
吉田 昌弘  JAZZ喫茶映画館
渡辺 絹子  JAZZ喫茶映画館
野中 章弘  ジャーナリスト・大学教員
服部 孝章  立教大学教授
原 寿雄   ジャーナリスト
松田 浩   メディア研究者
丸山重威   元共同通信社・元関東学院大学教授

池田 恵理子 元NHKディレクター、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)館長
大西 誠   元NHKプロデューサー、愛知淑徳大学教授
沖野 皓一  元NHKアナウンサー
川崎 泰資  元NHK政治部記者、NPO法人マスコミ市民フォーラム理事長
小山 帥人  元NHK映像取材・ジャーナリスト
桜井 均   元NHKプロデューサー
高野 春広   元NHKアナウンサー
津田 正夫  元NHKプロデューサー・元立命館大学教授
戸崎 賢二  元NHKディレクター
永田 浩三   元NHK制作局プロデューサー、武蔵大学教授
増田 康雄  元NHK音響効果





みなさん、NHKに抗議の声を届けましょう。
黙っていると、戦時中の再現になりかねませんよ。