当時の空気感が蘇って来る❗️ | 巫kannagiのお喋りブログ

巫kannagiのお喋りブログ

昭和の時代が懐かしい!ほっこりします♪忘れていた記憶が蘇ります♪
懐かしのお品も取り扱っております。
https://kdkaikodou.buyshop.jp/

江口寿史先生の可愛いイラストに惹かれて、ついついメルカリで安く買ってしまった『60年代ポップ少年』だったが、よくまぁ、ここまで覚えているなぁ〜と、感慨深い感じの印象だった。


著者の亀和田武さんは、学校でも優等生だったらしく、それが起因しているから、覚えているんだろうなぁ〜などと思ってしまう。また、優等生は、割とイジられる傾向があった時代でもあった。


クラスメイトの誰それとのボクシングごっこや、不良連中に、呼び出しを食らわない距離感などが綴られているが、大したものだと思ってしまう。


奥付を見ると、2016年10月17日の初版発行になっているから、まだ、8年前の本だから、最近のものだ。昭和の内容だが、昭和の発行ではない。


ちなみに、江口寿史先生のイラストは、☟こちら❗️



普通、何十年も会っていない、クラスメイトと再会すると、当時にタイムスリップするもので、お互いの性格や特徴などを、既に知っているものだから、話が妙に弾んだりしてしまう。自分が忘れてしまったことを、相手が事細かに覚えていたりして、そんなことがあったっけなぁ〜などとなるものだ。



ところが、話は変わるが、先日、うちの近所の例の居酒屋に、女店主の高校の同級生と言う人達が、訪れて、カウンターの私の隣の席に座って話し始めたのだが、何十年振りだと言うのにも関わらず、あまり盛り上がりに欠ける雰囲気だった。



あれ?当時に戻らないの?みたいな印象だった。通常なら、色々なエピソードが出たり、あだ名や呼び名が、昔呼んでたものに変わったり、口調が当時に戻ったりするのだが、そう言う風には見えなかった。



その同級生だと言う女性客は、新たに入って来る客や私にも、年齢を聞いて来るのも不思議だった。もちろん、未成年じゃかいから、年齢を聞かれる筋合いはないのだが、この土地独特のしきたりみたいなものなんだろうと思った。



まぁ、話を聞いているうちに、同級生の女性客は保険屋さんで、もう1人の同級生の男性客は、建設会社経営で、保険屋さんの上得意客になっている関係の話が出て、ほぼ、女店主を勧誘しに来た感が拭い切れなかった。だから、エピソードなんかで盛り上がるより、そっちの話を勧めたい感じだった。女性保険屋さんが連れて来ていた、同じ会社の上司で、若い保険屋さんの所長も、同席していたからである。



まぁ、私としては、女店主が保険を断れば、こっちに、その勧誘の話が回って来るのが予想されたので、早々に退散したのである。



話が横道にかなりそれてしまったので、元に戻そう…



この『60年代ポップ少年』は、60年代の激動の時代を本当に良く描いた本である。筆者が、学生運動に参加しながらも、敗退した際には、ポップカルチャーに埋没し、リアルとの狭間で、葛藤を抱えて過ごした青春時代が描かれている。



この「ポップ少年」と言うネーミングは、ポップな少年と言う意味より、歌の『悲しき少年兵』に因んだものじゃないかと思う。著者は、そうだとは記してないが、『悲しき少年兵』の歌について、当時に歌詞を訳し、その意味について述べている。



17歳の少年が、恋人と別れ、港から船に乗って戦地へ向かい、彼女と会えない辛く悲しい時間を経て、故郷の町に戻って来るが、彼女はもう町にはいなかった。彼は1人淋しくむせび泣きながら、恋人の姿を求めて町をさまようと言うような歌詞の内容だ。




昔は、別れの歌が多かった。今は、ハッピーな歌や応援歌が主流のような気がする。



別れに美徳を感じるのが、日本人なんだろうと解釈してしまう。



人は出会いと別れを繰り返し、最後には、この世ともgood-byeするものなのである。



楽しい時期は、ひょっとしたら、一瞬なのかもしれない。



著者は、悲しき、嫌な出来事のあった青春時代に、ポップカルチャーに傾倒することにより、嫌なことを忘れると言う習慣めいた体験があったからこそ、「ポップ少年」と名付けたんじゃないかと考えるのである。



まぁ、この本が気になる方は、図書館あたりで探して、借りて読む方が良いです。買えとまではいいません。



あっ、因みに、若い人は、読んでもわからない可能性が十分にあります。誰これ?知らないよ、と言う格好がふんだんに出て来て、つまらなくなると思います。ある程度、この時代をわかった人向けの本ですね。



昔、大橋巨泉氏の本の話をブログに書いたら、若い人が、大橋キョイズミって誰だ?とコメント欄に書かれた経験がありました。キョイズミでなく、キョセンと読むので、そう言った面で、若い人には不向きかなぁ〜と…

☝🏻😁👍🏻