後編です。

前編はこちら。

  


 

 抗生剤がすぐ効かず、
種類を変えたりしていて
2週間もの入院になりました。
医師から、
「痛みに強かったり、気力がある人は、病気を自覚しにくいんですよ。
これからは、もう少し早めに受診してくださいね。」
と言われました。

一緒に聞いていた夫は、
神妙な顔つきでした。

帰ってから
夫に、 
もう、帰省は嫌だと初めて言いました。
今回も、体調が悪いなと思いつつ帰った自分の判断が間違ってた。
体がきつかったら、休めばいいとあなたは言ってくれたけど、
あのお正月行事の真っ只中に休めるわけがなかった。
もちろん、そこで体調管理できなかったり、
お義母さんたちに何を思われても、
休む選択をしなかった自分がいちばん悪いと思ってる。
自分の判断ミスだと思う。

でも、同じことが起こっても、
私はやっぱり寝てられなかったと思う。
あなたの義実家はそういうところだから。
誰も私に強制しないし、嫌なことも言わない。
でも、労働力として期待されてるのは分かる。私はそれを無碍に出来ない性格なの。
お盆や正月の休みの時期に、正直私は仕事よりもきつい時間を過ごしてると思ってる。
そして、帰ったら、翌日からすぐ仕事。
私には、休暇はない。
もう嫌だ。
私だって、自分の実家で、母の手作りの料理を食べて、弟とゆっくり話して、
あなたがいつもしているように、
昔話して、ごろごろして、
子どもと遊んで、
そんな正月を過ごしたい。
 
淡々と夫に話しました。
 

夫は、
これからは家族みんなが体調万全の時しか帰らない。
全面的に俺が悪かった。
いつも楽しそうにしているから、
kannaの負担とか考えなかった。
と、言われました。
正直だねえとちょっと感心しました。
楽しそうなことイコール楽しいって。
私はそんな単純ではないよ、と思いました。
 
 
体調万全でも、帰りたくないと思ってるの。
と、言うと、夫は黙ってしまいました。
 
夫に、
私も酷いこと言ってると思ってる。
あなたの家族が嫌いとかじゃないよ。
でも、今は体調も戻ってないし、
そうしか言えない。
と言い、
話を終わりにしました。
 
そして、お盆。
はい、
みんなで帰省しましたよ笑

 
私としては
夏休みに、自然豊かな義実家で子どもを過ごさせたいと思っていたこと。
海も川も山も遊び放題です。
そしてもうひとつは
お正月の時の、自分の気持ちを伝えたあとの夫の行動を
確かめたいと思ったからです。
それによっては、本気で二度と帰省しないとまで思ってました。
 
夫は、
帰省の前から、家の掃除や食事作りなど、普段の私の家事の分も頑張りました。
ケーキや、私の好きなものを沢山買ってきて、
栄養つけないと!
と笑ってました。
 
帰省中は、私が食器洗いを始めると、
食器の拭き上げをしようとし、
お義母さんに
「そんなことより、お父さんとゆっくり飲んでて!」
と、ふきんを取り上げられてました。
義実家では、夫が私の負担を肩代わりすることはできないのです。
ただ、今までよりも、すごく気遣ってくれ、頑張っていたことは伝わってました。
 そして、
いつもより1日早く帰省を切り上げて、
翌日私がゆっくり休む一日を作ってくれ、
お風呂上がりにハンドマッサージを始めてくれました。
マッサージする夫に、
「なに?このサービス?」
と笑いながら言うと、
「いや、ガサガサだなと思って。」
「次の正月も絶対帰省するから!って言う前振り?」
「いやいやそういうんじゃないけど、
いや、そうなんだけど」
と苦笑い。
 
そうして、私は、結局、
夫の地元に帰ってきた5年前まで、
10時間かけてちゃんと帰省し続けました。
よく頑張ったと過去の自分をほめたいと思ってます。
 
今でも、夫の盆正月前後の家事の頑張りやハンドマッサージは続いています。
子どもたちはそんな夫を見て、
「いいなあ、お母さんばっかり甘やかしてもらって。」
と言い、
夫は
「お父さんとお母さんは、お互いくらいしか
甘やかしてくれる人はいないからね。」
と答えています。
 
最近はマッサージを受けながら、
夫はいくつまで、私にハンドマッサージをしてくれるだろうか。
義父母亡き後も続けてくれるんだろうか。
と、ぼんやり考えています。

お盆まで1ヶ月半となりました。
敷地内別居して初めてのお盆です。
どんな感じなのか、
怖いもの見たさのドキドキ感があります。

今までで1番忙しく、1番笑えたお盆の話はこちら。


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新しいピアスを、ボーナスで考えてます。