ビルエヴァンスのグリーンドルフィンストリート。ユニヴァーサルレーベルで、ベースがポールチェンバース、ドラムがフィリージョージョーンズ。1959年録音なので、ちょうどビルエヴァンスがマイルスデイヴィスのバンドにいた頃のセッションではないだろうか。 ポールチェンバースとのセッションにも狂喜してしまうが、ビルエヴァンスの演奏がまだ若く、晩年の美しさよりも、鋭い勢いを感じる演奏になっている。
そして最後のオールオブユー一曲だけ、別テイクで1961 年のライブ録音。ベースがスコットラファロで貴重なテイク。この一曲は、私にはスコットラファロのベースの音しか聞こえてこない。スコットラファロはビルエヴァンスとは全く違う曲を弾いているように聞こえる。こんなベーシストは二度と現れない。スコットラファロが亡くなって、ビルエヴァンスはしばらく演奏ができなかったという。その後もエディゴメスというベーシストを得たが、スコットラファロとのコラボレーションは永遠に封印されたままだった。