「ギャンブル依存症について」内田樹 | パドックに魅せられて

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競馬歴45年。未だに馬の見方がわかりません。

4月3日付け信濃毎日新聞の「今日の視覚」というコラムに思想家内田樹氏が「ギャンブル依存症について」というコラムを寄稿している。

私もギャンブル依存症だったのかもしれない。長い間、借金を抱えていたした、カードローンの返済のために働いているようなものだった。母親にも迷惑をかけた。人からは咎められる人生だったのかもしれない。

内田樹氏はこう書いている。「依存症は病気である。病気になった時に病人を責めても治癒に資することはない。依存症は意思が弱いとか、順法意識が希薄だとか、そういうレベルで発症するものではない。それが身の破滅をもたらすかもしれないことは本人もよく知っているのだ。(中略)心理学者の河合隼雄先生は心の病について『治るばかりが能じゃない』と至言を述べている。『人間は正しいことばかりして生きておられない。生きることが大事なんだ』と」。

内田樹という人は私はあまり好きではなかったが、思いがけずこの文章を読んで、好きになってしまった。