身分制度のない時代に生まれたこと | パドックに魅せられて

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競馬歴45年。
馬ほど美しい動物はいません。

少なくとも明治時代までは日本にも身分制度があったはずである。

坂本龍馬や西郷隆盛は下級武士で、上級武士にずいぶん差別されている。

昭和26年に生まれた私の時代、すでに身分制度はなくなっていたと思う。金持ちの家が、少し身分が高い風潮はあったかも しれないが、戦後は身分の平等な時代になった。貴族院も廃止 され参議院になった。戦後大きく変わったことは、徴兵制度がなくなったことと、身分制度がなくなったことだ。逆に言えば、ずっと長い間この日本では、徴兵制度と身分制度が維持されてきた。それがなくなったのは、ついこの間なのだ。

韓国ドラマ「トンイ」を観ていて思うのは身分制度のこと 。賎人という言葉が何回も出てくる。朝鮮にもあったし、日本にもあった身分制度。

なぜ身分制度が崩壊したのか 。経済が発展したからだと思う。誰もが身分に関係なく金持ちになれる社会になった。金持ちは身分ではなくなった。誰がいくら金を持っているのかわからない社会になった。家の大きさもそんなに差がなくなった。家の大きさが身分ではなくなった。

 凄い家だなあ、大金持ちだなあ、とは言うけれど、それが身分とはならなくなった時代に私たちは暮らしている。