私は木材会社の運転手を11年やった。トラックは軽から3トン車まで乗った。
だが、35歳で免許を取り、36歳でトラックに乗って、一年目は事故をしまくった。人身事故はなかったが、追突など物損事故をやりまくってしまった。
どうも会社の社長は私を首にしようとしていた節があった。私は 運送部で入ったが、住設部に配置転換された。私の苦手な仕事だった。それまでの私ならすぐやめていた。住設部の部長は私に冷たく当たった。辞めたかったが、その頃の私は借金を抱えていて、にっちもさっちもいかなかった。私はいじめにも耐えて仕事をした。
その会社の社長は諦めたらしく、また私を運送部に戻した。それからの私は事故をしなくなった。会社にいた10年間、スピード違反はあったが無事故だった。 それ以降も私は事故をしていない。事故をしたあとの、あの煩わしさを知り、「事故をしない」という心構えを身に付けたのだと思う。