「エイジアンウインズ」が解けなかった | パドックに魅せられて

パドックに魅せられて

競馬歴45年。
馬ほど美しい動物はいません。

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競馬は「未来」を解くゲームだ。「過去」に縛られていては柔らかく、新鮮で、可能性に充ち溢れた「
未来」を解くことはできない。

阪神牝馬Sのパドックでエイジアンウインズを見た時(たかが1600万を勝ったばかりの馬だ)という先入観は一瞬で揺らいだ。いくら見てもこの馬の素晴らしい馬体、気配、気合いに釘づけになってしまうのだ。予定外だったがフォーメーションの2着候補に抜擢、結果はご存じのとおり1着だった。

時が少し経つとまた思考が過去に縛られ始める。(あれは展開に恵まれていたのだ、強かったのは2着にすごい脚で来たブルーメンブラットだ)と考え直すようになっていた。

ビクトリアマイルは体重が戻らなくても追い切りが動いていればウオッカが楽勝すると思っていた。あとは2着を一生懸命考えさえすればよかった。ニシノマナムスメとブルーメンブラットという結論を出した。3着は手広く、これしかもう考えようがなかったのだ。しかし「未来」はもっと柔らかく、躍動感に満ちた結果を出した。私の思考は「未来」の前でよどんでしまっていた。よどんでいては「エイジアンウインズ」が解けるはずはなかったのだ。

12Rが終わって京都競馬場の馬場開放が行われた。私も20数年ぶりでいそいそと、軽快な本馬場入場の音楽に乗って参加した。4コーナーから外回りコースを3コーナーに向かって歩いた。驚いたのは芝の立派さだった。昔ここで見た芝とは全く違う根のしっかりした、丈の長い、しかも硬質で弾力性のあるものだった。まだびっしり、青々と芝が生えそろっている。これなら馬も走りやすそうだ。ただ内側はやはり芝がはげていて地面がのぞいている。ここは走りずらそうだ。天皇賞で外を周った馬がのびのびと加速して上がっていったシーンを思い起こしていただきたい。ジョッキーもいかに芝のいいところを走らせるかが技術の見せどころなのだろう。百聞は一見にしかずだ。

さァ、オークスだ。考えることがいっぱいありそうでやる気満々。だけど今度の「未来」は何を解けばいいのだろう…。


収支     投資    26600円
       払い戻し   2110円
       計    -24490円

トータル    投資    561600円
        払い戻し  457030円
        計    -104570円