僕が剣道を始めたのは小学一年生の頃だ。
水泳教室に通っていたが全然上達しなかったので剣道を始めた。
初めは初心者で素振りばかりしていた。
練習はきつかった。
泣きながら練習していた時もあった。
防具者の試験があって1回でパスした。
防具者になってからは試合形式の練習があった。
相手と打ち合うのだが、小学生で背が低くて力もない。
先生との立ち合いはしごかれた。
厳しい先生との立ち合いはとにかく厳しかった。
防具者になって最初の頃は試合があっても直ぐに負けていた。
しかし、練習するとともに技術が身に着いて来た。
日本武道館での試合で何回か勝って賞状を貰った。
名前をマイクで読まれたがその時に仲間が皆聞いていたようで一緒に喜んでくれたのは嬉しかった。
その後も市の大会や地区大会、道場の大会などでも試合があり出場したが何回か三位以内になって賞状やトロフィーやメダルを貰った。
段々と剣道が強くなってきていた。
練習は裏切らない事が解って来た。
今はけん玉でとめけんを基本練習にしているが、当時は竹刀での素振りを基本練習にしていた。
重い竹刀を買ってもらいそれを振っていた。
剣道に気持ちが集中していた。
優勝した事が1回だけあった。
道場の勝ち抜き戦で5人抜きしたのだ。
その頃はただ剣道をするだけだった。
初段の試験を受けて一発で合格した。
その時にちょっとしたアクシデントがあった。
僕の防具のタレのひもが切れてしまったのだ。
たまたま山崎先生が防具を持って来ていてそのタレを貸してくださった。
何か予感がして防具を持って来ていたらしい。
何が災い転じて福となるか解らない。
その後は中学生で剣道をやめた。
何故かと言うと高校に入った時に剣道部に仮入部したが部員の剣道のレベルの高さが解ったからだ。
その後剣道は体育の授業でやる程度だった。
剣道は僕の何もかもの根源となっている。
剣道をやっていて良かった。