何故「あぐち」なんだろう?

 

帰国して堺市民になって5ヶ月。

そろそろ落ち着いてきたので神社巡りをしたく、

色々と探してみると地元で人気の神社として

取り上げられていたのがここ。

変わった名前だな〜と言うのが第一印象だった。

 
由緒書によると、創建は神功皇后の三韓征伐の帰途、この地に塩土老翁神を祀るべしとの勅願によると。何と輝かしい!神々しい!それに相応しい素晴らしい神社です。
 
沢山の摂社末社があります。
こんなに沢山!
まだまだ!
もっともっと!
さらに!
 
堺の誇る与謝野晶子も!
 
さてこの神社、731年の記録では「開口(アキグチ)水門姫(ミナトヒメ)神社」と書かれているとのこと。由緒書にもそれは記されている。
へ〜聞いた事もない姫神の名前が付けられていたんだ。その後近隣の神社の神も合祀したりしながら、「あきぐち」が訛って「あぐち」になったとのこと。
う〜ん、変わった神社名だと思った理由が分かったような分からない話だなと思った。それはアキグチミナトヒメが誰なのかが分からないからなんだろう。ここを突き止めねば!
 
今の主祭神が塩土老翁神で、大阪湾の出入口を護る神社と言う事は、アキグチミナトヒメも海、河、水の神様なんだろう。大阪湾に流れ込む川と言えば大和川。名前の通り大和の国奈良を源流にした一級河川。恵みの川でもあるが、長い歴史の中で氾濫を繰り返してきた。ならば氾濫を鎮めるために絶大なる力を持った霊験あらたかなる大人気の瀬織津姫を始めとする祓戸(ハラエド)四神に関係があるはずだ。よくよく見れば四神の一柱アキツヒメが音に近さを感じる。山勘だがこれは調べてみなければ!
 
國學院大学データベースによると、秋津姫の秋は開の意味で「口が開いている」事とする説がある、と書いているではないか!何と何と!そのまんまやんか!河口が開いているこの地を護る神社=開口神社、と言う解りやすい事この上ないではないか。
 
開口水門姫(アキグチミナトヒメ)とは祓戸大神の一柱である速秋都比売(ハヤアキツヒメ)の事だったんだ。主祭神は塩土老翁神とされているので、そこで惑わされるんだ。塩土老翁神は記紀において重要な場面で所々登場される神々のアドバイザーのような存在なので、合祀を重ねる中で落ち着いて行ったんだろうな。まぁとにかく開口(あぐち)神社という一見不思議な社名の意味が分かったので、モヤッとしたものが晴れる思いがしたな〜、良かった良かった。
 
間違ってたらごめんなさい。