業界の末席に居る者として、鳥山明先生のご冥福を深くお祈り申し上げます。

 

 

突然の訃報には唖然となった。

今も実感が湧かない。

なぜなら、ついこの間、鳥山先生が新作を出す?ゲーム化する?かなにかのネット記事でインタビューを受けていたからだ。

「『ドラゴンボール』以降はおとなしい作風になってしまったが、これからはまた過激に行きたい」みたいな内容だったと記憶する(ソースは以下)

 

 

 

これを読んだ直後だったからだ。

 

 

僕の小学生時代は(藤子先生は別格として)鳥山先生一色だった。

『Dr.スランプ』は漫画・アニメ両方楽しんだし、『ドラゴンボール』は……所謂アニメの『Z』辺りから、なんか違うな、と思い始め離れたが、それまではやはり漫画・アニメ両方に夢中になった。

だから因みに今もベジータとフリーザのことは良く知らない(中尾隆聖さんごめんなさい)。

 

そして『ドラゴンクエスト』シリーズだ。

これも僕はⅣの途中で脱落したが、Ⅲは並んで買った。

 

手塚先生のように丸みを帯びたタッチ、しかしどこかファッショナブルさを感じさせ、グロテスクさがないのに迫力ある描写が非常に上手い方だった。

 

エッセイ漫画での自画像と鳥嶋編集(マシリト)とのやり取りもずっと印象的で、面白かった。

 

 

享年68歳、全然若いと思うが、手塚先生や藤子F先生もやはり60代で亡くなっているので、やはり勤続疲労が祟ったのだろうか。

天才がまた一人この世を去った。

 

鳥山先生は天国から、今の漫画・アニメ・ゲームをどう眺められるのだろうか?

ともあれ、安らかに。