アニメ化したい原作はいくらでもある。

まぁ原作者先生に迷惑がかからなければ、の話だが……。

僕に作品を預けてくれる先生が今何人いるのか、かなり絶望的だ。

 

その中でも『娘の友達』は是非やりたい、いや、僕でなければできないと確信している。

まぁでも、そういう作品に限って依頼が来ない。絶対来ない。警戒されてるのかな……。

未だにこうの史代先生の『夕凪の街 桜の国』のアニメ化は京アニ時代以来の悲願なのだが、その権利はすっかり片渕監督に持ってかれてしまったようだ。

 

 

その中でも取り分け、遺作としてでいいから、本当に身を投げうってでもアニメ化したいのが『うみべの女の子』だ。

現状、絶対映像化は無理だ。

未成年同士のセックスを描いているのだから。

 

このけだるい、デカダン文学の極みのような作品だが、最後本当に胸を鷲掴みにされる。

愛って何?どうして男女は体を絡ませて悦んでるの?と、人間の生と性の本質にとことんまで問いかけるような傑作だ。

内容は詳述しない。是非単行本を読んでほしい。

 

今でなくていいから、死ぬまでにこれをやりたい。

まさにエロスとタナトゥスの臨界点がここに見て取れるからだ。