オタク・ネトウヨ・自民党2(LINEBLOGより再掲) | 山本寛オフィシャルブログ Powered by Ameba
    ( 2017/7/6 09:19 エントリー)
     
     
    この三者の異常な結びつきをこの一年程、じっくり考え、検証してみた。


    「オタク全員がネトウヨじゃない!」という声も、少なからず見かける。
    しかし僕の肌感覚で言えば、ベン図の共通部分は相当大きいと考える。

    僕は少なくとも、今のオタクは容易にネトウヨ化すると考える。
    「今が最高!」「ニッポン最高!」などで述べた通り、オタクは自分のコンプレックスを克服するため、ひたすら「勝つ」ことにこだわるようになったからだ。
    こうして「売上厨」は生まれ、アニメは「勝ち負け」の場となった。
    ましてやサヨクの「自虐史観」など到底受け入れるはずもない。

    ちなみにヒトラー以下、ナチスの主要メンバーはほぼ「落ちこぼれ」集団だったという説もある。


    そしてミリタリーへの異常なこだわり。
    今も『ガルパン』やら『艦これ』やら、出るは出るは・・・。

    僕もかつてはタミヤのウォーターラインシリーズをいくつも買って、組み立てた。
    大和は三隻くらいあったんじゃないか?連合艦隊!とかやっていた。
    あの極左、宮﨑駿ですら、そのジレンマに悩み続け、遂に『風立ちぬ』を作ってしまった程だ。

    ちなみに石破茂は相当なミリオタだ。

    ミリタリーは必然的に、この国では「右傾化」のきっかけとなり得る。


    じゃあそれまではどうだったか?こうではなかった。
    SNSがなかったから、オタク同士で群れることが難しかったのだ。
    オタクはクラスの隅の方で2、3人でボソボソ話しているしかなかった。
    そこで「自分はマトモである」というアピールをするため、ひたすら知性を磨き、常識を弁え、是々非々の「リアルポリティクス」の立場で、冷静に世間を見守る存在となっていた。
    いや、なっていた「つもり」と言った方が正しいのだが・・・。

    しかしSNSの登場で全国、全世界の結びつきを達成し、あまつさえ「匿名性」の魔力によって、自分を何倍にも多く、大きく見せることが可能になった。
    そしてオタクは自分を「強く」見せることに執着し始める。
    その結果としての「ネトウヨ」化、そして自民党との癒着だ。

    オタク=ネトウヨ=自民党の結びつきが顕在化されるようになったのは、2012年頃だったと思う。
    完全に政局の潮目が変わり、自民党に風が吹き始めた頃だ。
    「勝ち馬に乗れ!」と言わんばかりに、アキバはアベを取り囲み、大声援を送り始める。

    今のオタクは「勝ち馬に乗る」生き物である。
    最近のヒット作は全てそう。唯一の例外は『この世界』くらいか?
    とにかく流行に敏感で、自分のアイデンティティがかかっているので、必死だ。

    だから自民党の応援も未だ必死だ。
    いや、自民党の応援ではない、野党を叩くのに必死なのだ。
    これもすなわち、自民党なんて本来どぉーでもいいという心性の表れだと考える。

    オタク・ネトウヨは、自分達を「強く」見せたいためだけに、自民党を担ぎ上げているにすぎない。
    だから都議選の大敗、今後の政局次第で「潮目」が変われば、一気にこの勢力は減退する可能性もあると思う。

    彼らは「勝ち馬」に乗りたいだけだからだ。