今日だけは怒らないでいよう。

 

東日本大震災から9年。3.11で必ずやってきたこと。

募金。

これはいろいろやったし、去年は『薄暮』の年だから福島関係のものにしたのだが、今年は今まで一番数多く入れた、

「東北の高校生の進学・就学のために給付型奨学金「まなべる基金」」

に、した。

 

あとは、祈ること。

そして、語ること。

 

最近「語り部」というのがクローズアップされているようだ。しかも若者が多い。

僕は当事者として語ることはできないが、代わりに膨大な取材を重ね、「東北三部作」という形で、世に出した。

今日はその上映もある。感慨深い。

 

僕の「語り部」としての能力には限界があるが、せめて「東北三部作」だけは、今後も何らかの形で機能してほしいと願ってやまない。

 

みんながあれこれやる必要はないと思う。しかし、毎年3月11日だけは、せめて思い出すことくらいは、してほしい。

忘れないこと。これが僕ら日本人に課せられた、永遠の義務だとさえ思っている。

 

 

 

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