まず単刀直入に訊くわ。

なんで?

 

この一言のどこに引っかかるのだろう?

理由がまったく解らない。

 

新海さんを貶めたから?

京アニの惨状を喜んでるとでも思ったから?

なんか訳わかんないけど、攻撃的だから?

 

僕がどういう気持ちでこの一言を発したか、それは理解できなくてもいい。

しかし、それが即「怒り」に直結するその頭の、いや感情の仕組みが、僕には寒気がするほど解らない。

 

これはかつてインタビューでも答えた通りだが、オタクというのはアニメに毒されていて、人間の本来もっと複雑であるはずの感情が極度に簡略化され、「喜怒哀楽」の四種類しかない、と考えるしかない。

彼らは絶えずどれかに当てはめるしかしないのだ。

 

この場合だと、喜でも哀でも楽でもないから、怒だ!とね。

 

これが恐らく、宮台真司の言う「感情の劣化」なのだろう。

感情に階層がなく、極端なのだ。

ましてやその理由なんか考えない。自分の感情の裏付けをしない。

 

 

僕はこんなオタクどもの存在自体が本当に恐ろしい。

感情のままに行動するのだから、どんな狼藉や、あるいは犯罪を犯すか解らない。

 

そして、アニメはこのまま人間をどんどん劣化させる装置のままであり続けるのだろうか?

眩暈がするほどの絶望感に襲われる。