僕は彼女がどうしても「現代のジャンヌ・ダルク」に見えてしまう。

いや、手放しに賞賛したいのではない。

 

聖性は狂気と表裏一体だということだ。

 

聖性とはその信心深さ、いやむしろ狂気じみた思い込みの強さから、絶えず周囲の人々から白眼視され、遂には迫害に遭う運命だった。

それはジャンヌだって、その信仰の対象だったキリストまで、皆同じだ(俺も?)。

本人たちがいかに真実に一途だとしても、凡人にとっては理解不能な奇矯さを感じてしまう。

 

ああ、架空の人物ではあるが、涼宮ハルヒもこの一員だ。

 

僕は彼女の意見を必ずしも肯定しないが、彼女から発せられる聖性と表裏一体の狂気には注目している。

それは同時に、自分の中にある聖性=狂気と向き合う瞬間であるのだろうとも思う。

そのどうしようもないアンビバレンスに自分の心をチクッとでも刺された者のみが、彼女を公正に評価できるのだろう。

 

 

しかし、彼女をケチョンケチョンに罵倒する人間は、どうしてギットギトのオッサンが多いのだろう??