そろそろ大地監督に乗っかってもいいかしら?
監督の言いたい(言いたくても言えない)ことを自分なりに、もっと細かく説明したい。
あくまで推論ですよ?しかし彼の言う「バッドP」とは、どんな存在なのか?
プロデューサーに関しては、これからも定期的に書くよ。
彼らが「治ら」ない限りはね。
この業界に根付く、最大の根本的な問題だからね。
もちろん、今も優秀なプロデューサーはいます。それを前提に読んでください。
数は絶望的に減ったけど。
プロデューサーとは、本来「保護者」だと思っている。
良く僕も対外的には「監督とプロデューサーは車の両輪、二人三脚」みたいな説明をするが、実はパワーバランス的には、ちょっと違う。
監督は、結局「子供」なのだ。
おもちゃーおもちゃー、とアニメをいじって騒いでいる。
大地監督のおっしゃる通り、「文化祭」の気分で働いている。
プロデューサーはそこに張り付いて、時にはおだてたり、褒めたり、時には叱ったり、躾をする。
監督やクリエイターの面倒を見て、保護し、教育していると言ってもいい。
アニメで想像しにくかったら、「秋元康プロデュース」とか、他の業種に当てはめると解りやすいかも知れない。
ほら、保護者っぽいでしょ?
でなきゃ、プロデューサーに何の役割があるの?
何もないんじゃないの?
お金を受けて、下へポイ、だけでしょ?
実際いるけどそういうの。
しかし現実とは非情だ。今やプロデューサーが「子供」となってしまった。
まずコミュ障が多くなった。監督やクリエイターとまともに会話しないのだ。
挨拶すらできない奴もいる。年明けに”話題”になった彼とかそうだった。
クリエイターが怖いのか知らないが、現場には全然寄ってこない。
こっちだって怪物ではない、理を通してくれれば、無茶も聞く。ていうか今までそうしてきた。
今のプロデューサーは、最初からそれをしない。
黙ったまま、時間切れを狙って海外へぶん投げて、溶かす。
追い込み時期なのにこちらが変に長く手空きになって、おかしいな、と思ってたらそれをされて、呆然となった記憶がある。
そもそも、コミュニケーションの取れないプロデューサーって、なんなんだ?
何の役に立つんだ??
それとはまるで対照的に、強権的になった。
監督の首も平気で飛ばす。ちょっと都合が悪くなると取り換える。
自分が呼んできたにもかかわらず、仁義も切らない。
物言うクリエイターは(コミュ障からの恐怖なのか)ハナから外し、言うことを聞くクリエイターだけを周囲に配置する。
何人ものプロデューサーから聞いた。「言うことを聞けば、クリエイターなんか誰でもいい」。
いや、いいんだよ?それで、いい物が作れれば。
そこが大問題なのだ。
今のプロデューサー供は、クリエイティブな責任を全く果たせないのだ。
いいストーリーを作って、いいコンテを描いて、いい原画に仕上げ、納品する。
それさえできれば、プロデューサーはどれだけ横暴でもいい。
しかし今、その部分がゴッソリ抜けている。
「どうしてこんなどうでもいいクソアニメばかりが大量に量産されて、しかも落ちているの?」という疑問、ていうか不満をTwitter上でも良く見る。
仕掛けはこうなのだ。
アニメは今や、プロデューサーの「おもちゃ」なのだ。
プロデューサーがどんどん我儘になっていく。
それは昨今の独立ラッシュ、アニメ制作会社設立ラッシュを見ても一目瞭然だ。
みんな我儘で、上の言うことを聞かない。
業界入って日も浅いのに、プロデューサーの特権に憧れて、すぐ独立してしまう。
でもスタッフも碌にいない、資金もない、しかし仕事だけはあり余ってるし取ってこれるから、受ける。
そして作れず、溶かし、垂れ流し、落とす。
これが今業界を蹂躙している、「プロデューサー」という生き物の正体だ。
・・・という、以上の話を、もう一度クリスマスの時の岡田さんとの対談とリンクさせてご理解ください。
もうめんどくさいや、これ貼っとこ。ドワンゴさんごめんなさい。
アニメを今、おもちゃにしているのは誰か?
「民意」の力で、今一度、冷静になって考えてください。
優秀な、とまで言わない、まともなプロデューサーが牛耳れば、プロデューサー主義でも全然構わない。
確かに去年は東宝が気を吐いた。
しかし、今蔓延している「お子ちゃまプロデューサー主義」では、業界は滅ぶよ。
火を観るよりも明らか。
僕は当分、そんな茶番に巻き込まれるのはごめんです。