環境省は、国立公園に外国人観光客をさらに呼び込み、地域経済活性化につなげようと、モデル地区に選定した全国8か所の国立公園の新たな整備計画をまとめました。
主に規制エリア以外で民間企業の進出を促すなどして、
環境保全と地域経済活性化の両立を図りたい考えです。
モデル地区となった国立公園8か所の新たな整備計画は、
それぞれの特色を生かした観光戦略を盛り込んでいます。
①北海道の阿寒国立公園は、阿寒湖で、
今は立ち入りが制限されている
国の特別天然記念物「マリモ」の生息エリアに
入れるツアーを実施、
②十和田八幡平国立公園は、
十和田湖畔の景観を損なう廃屋等を国が撤去、
③日光国立公園は、高級感あるリゾートをコンセプトに、
各国大使の別荘を公開することを検討、
④伊勢志摩国立公園は、英虞湾を見渡せる展望台など
国の施設に民間のカフェを誘致すること、
⑤大山隠岐国立公園は、自然を気軽に楽しんでもらうため
登山道具を貸し出すことや、
登山や自然観察などのツアーデスクを設けること、
⑥阿蘇くじゅう国立公園は、
震災でできた地割れや活断層を観光資源として活用し
学習旅行などを誘致、
⑦霧島錦江湾国立公園は、桜島の火山と温泉を中心に、
活火山周辺をガイド付きで巡るツアーを開発、
個室の露天風呂を整備、
⑧慶良間諸島国立公園は、
養殖されたサンゴを海に植え付けるサンゴ礁の
保全活動に参加できるツアーの開発
を行います。
各地域の自治体や観光関連業者や自然保護団体などを交えた協議会を立ち上げ、今後、既存の自然や景観を守りながら整備計画を実施していきます。
(NHK newsより)
訪日外国人観光客を日本の国立公園に誘致するため、
環境省は8つの国立公園について、
そのそれぞれの具体的な整備計画をまとめて発表しました。
(合同会社観光ビジネス研究会 コンサルタント 加藤弘治)