韓国のお葬式というと

亡くなってから三日間。

 

24時間体制でお葬式が行われます。

 

 

24時間体制と言っても

さすがに夜中に弔問に来られる方はいないんですが

遅いと夜1時まで弔問に来られる方がいたり、

出勤前に来られる方がいたりとまちまちで

遺族はひっきりなしに来られる弔問客を

出迎えることになります。

 

 

近い親族の人が

弔問客と一緒に

位牌のある祭壇の前であいさつをして

残りの親族が弔問客に食事を出す、という形になります。

 

 

食事は最近はシステム化されていて

おかずとお菓子、そしてご飯とユッケジャンという汁もの、

それとテーブルには水やジュース、お酒などを置いて

弔問された方に食べていただきます。

 

 

その食事の出し入れをしにいくんだ、

という感覚で

今回のお葬式も行ったんですが

業者の人が3人もいらっしゃって

私たちは特にすることがありませんでした。

 

 

なので、ずっとおしゃべりをして過ごしていました。

 

 

とはいえ、食事の場が

珍しくイスとテーブルだったので

ずっと椅子に座りっぱなしで

ちょっと疲れました><

 

 

加えて、冷房をつけたり消したりしているのか

寒くなったり暑くなったりとして

これは風邪をひくのでは?と思い始めました。

 

 

親族は遠方からくるというのもあり、

式場で寝泊まりするんですが

今回はイスとテーブルの場所だったので

果たしてここで眠れるのか?と

みんなで頭を抱えました。

 

 

もちろん、遺族が休めるような場所はあるんですが

とても狭くて、全員そこには入れません。

 

 

外にあるソファをくっつけて

その中で寝ようか、とも言っていたんですが

ソファ自体が小さいので

寝れるかなぁという感じ。

 

 

娘たちは最初だけいて、

近場だし、上の娘は風邪をひいているしで

早々に帰したのですが

娘たちをバスターミナルまで見送った旦那が

いつまで経っても帰ってこない。

 

 

それで心配した他の兄弟が

私に"旦那はなんで帰ってこない”

と聞いてきたのですが

私はたぶん、車で寝てると思う、と答えました。

 

 

案の定、車で寝ていたんですが

私も、式場で寝るのは風邪ひきそうと思い、

私も車で寝ます、と言って

車の方へ移動しました。

 

 

ところが、車の中もとても寝づらくて

どこか、休めるところがないかなぁと

地図で検索していたら

地図に登録していた姉の家が現れたんです。

 

 

こ、これは!

 

 

背に腹は代えられないと

12時をちょっとすぎていたんですが姉に電話。

 

 

泊まりに来ていいよー、と言ってもらえ

旦那に送ってもらいました。

 

 

旦那は気が引けるのか、自分は戻る、

というので

私一人だけ。

 

 

ちょうど、一緒に住んでいた姪っ子が

引っ越していったばかりだったので

姪っ子が使っていた部屋で寝かせてもらえました。

 

 

姉の家のところは

朝、ものすごい通勤ラッシュになるので

早めに出発。

 

 

タクシーだと15000ウォンもかかってしまうようなので

ちょっと時間がかかるけれど

バスで葬儀場へ向かいました。

 

 

ギリギリ朝ごはんの時間に間に合いました。

 

 

みんな、夜は寝場所に困ったらしく

車に行ったり式場に戻ったり

式場のソファーをくっつけて寝たりと

大変だったようで、

私は姉の家に行ったとは

一部の親戚にしか言えませんでした。^^;;

 

 

葬儀は特に問題なく、

ただ、あちこちで待ち時間が長かったんですが

無事に終わりました。

 

 

納骨場所が決まっていなかったんですが

市営の火葬場近くにこれまた市営の納骨堂があり

そこが市民は安価で利用できるとのことで

そちらにしたようです。

 

 

ドラマとかで見られるように

韓国の納骨堂はガラスケースに入っていて

中にいろんなものが入っていますよね。

 

 

そこの納骨堂は

中に入れるものを60日以内に持ってきてください、と

言っていたんですが、

姪っ子は遠方からきているからか

今日持ってきてはだめか、と聞くと、

一度しか開けることができないそうで

慎重に選んでから入れたほうがいい、と

言われていました。

 

 

ドラマなんかでは

何かと開けていた気がしたけど、

場所によるのかもしれません。

 

 

保管は15年が基本で延長は30年まで。

 

 

それ以上は保管できないとのことでした。

 

 

ウーン、やっぱり私は散骨してもらおうかなー、

と又思ったのでした。

 

 

最後に。

 

 

私はなかなか聞けなかったんですが

あちこちから聞いた話をまとめると、

お義姉さんは有料だからとずっと健康診断を受けていらっしゃらなかったそうなんです。

 

 

それも、ん?と思うんですが、

今年、65歳になって、無料になったので検査をしてみたら

胃がんのステージ4で脊髄にも転移されていたそうです。

 

 

お医者さんが最近の人はネットで治療についてよく調べるから

治療をしない人も多いと言われ、

お義姉さんも治療はせず、

野菜などの自然療法をすると言われていました。

 

 

ひと月前に会いに行ったという親戚の方の話によると

散歩をされていて元気そうだったそうです。

 

 

亡くなる三日前に電話した方によると

今日はちょっと調子が悪いと言われていて、

ちょうど、亡くなる三日前から少ししんどそうにされて

そのまま逝かれたんだそうです。

 

 

亡くなる三日前まで

食欲はないものの、

これと言って痛がるような感じもなかったそうで

それだけはよかったと思いました。

 

 

ただ、胃カメラなどの検査は

私も40歳から毎回国の健康診断でしているので

なぜ有料と思ってされていなかったのかが

摩訶不思議です。

 

 

お義姉さんのがんは

10年前に発症していた、と言われたそうで

もっと早く検査をしていたら、と

みなさん、悔やまれていました。

 

 

二番目のお義姉さん(7人兄弟の6人目)は

とてもユーモアな方なんですが

位牌の前で徹夜すると言われ

ちらっと通り過ぎた時に聞こえてきたのは

"姉さん!まったくいい子過ぎてどうしたものか”

と話しかけていました。

 

 

お義姉さんはとても人がいい人で

良い人ほど早く逝かれる、と言いたかったのかな、と

思いました。

 

 

亡くなられるのも金曜日で

みんなが仕事を休まなくてもいいように

土日に葬儀ができるようにしてくれたのかな、とか

みんなで話していたりしました。

 

 

お義母さんが亡くなった時、お義姉さんが

お義母さんは天国で楽しく飛び回っているわよ、と

言われていたように

お義姉さんもお義母さんに再会されて

一緒に楽しく飛び回っていらっしゃればと願います。