夏くらいだったかな?

上の娘が은밀하게 위대하게を見たい、
と言っていたんです。

 


友達同士で見に行ったものの、
15歳未満は保護者同伴ということで、
お母さん、来て~と電話があったんですが
仕事があるので行けなかったんです。


で、その映画がお正月休みの1月30日に
テレビで放送されることになり、
"うわ~、見れる~”
と娘が喜んでいたんですね。


てっきり恋愛ものなのかな?
と思っていたら
スパイものらしくて、
スパイの恋愛ものかな?
と最後まで恋愛ものという先入観があった私でした。^^;;


だって、年頃(?)の女の子が
そこまで見たいと思うものって
そういうものなのかなぁとおもって。


ただ、出てくる俳優さんが好きな俳優さんだっただけでした。^^;;


~ここからネタばれ~

私は途中から見たんで、最初のほうは良くわからないんですが、
もともと、この話はウェブ漫画だったらしく、
それが人気が出て、映画になったんだそうです。

北朝鮮から送り込まれたスパイが
韓国のあちこちに暮らしていて、
ある日、北朝鮮の方針が変わって
スパイ全員に自殺命令が下ります。


主人公は韓国に渡ってきた時に
行き倒れたところを親切なおばさんに拾われて
馬鹿な振りをしながら(記憶喪失の振りなのかな?)
その家に居候しながら、小さなお店のお手伝いをしつつ、
周囲の人たちの生活ぶりを観察します。


近所には同じく北朝鮮からやってきたスパイが
二人(?)いて、
そんな中、ある日を境に監視がつき、
おかしいなと思っているところに自殺命令。


すでに韓国側にスパイの存在は知られていて、
次々に自殺をしていくスパイの死体を発見していくんですが、
残りの三人、
主人公と主人公の近くに住んでいたスパイと、
主人公にあこがれつつ、主人公の監視役になったスパイ、
を生かしたまま取り押さえようと
韓国側の検察(警察?)が動きます。


そんななか、自殺をしなかった生き残りを始末するために
スパイたちを指導した指導者が韓国にやってきます。


主人公はスパイになることで自分のお母さんの生活が保障される、
それだけを頼りに生きてきたんですが、
途中でお母さんはすでに捕らわれて殺されたと聞き、
茫然自失になってしまいます。


何のために自分は今まで残忍なことをしてきたのか、
どうして普通に暮らすことができないのか、
そんな思いをお母さんのためにという一念で耐えてきたため
生きるべきか死ぬべきか
それすらも選べなくなってしまいます。


主人公がお世話になっていた家を出るとき、
おばさん(すでに慣れ親しんでほとんど親子になっていた)が
”退職金だよ”
と今まで手渡した給料以外の給料を
こつこつためた通帳を渡していたんですが、
韓国の警察に追い詰められたときに
その通帳を開いてみます。

すると、最初は入金欄に名前が書かれているだけだったのが、
そのうち、二番目の息子と書かれるようになり、
最後には"結婚資金”と書かれているのをみて、
”こんな風に(韓国で暮らしていたように)生きたい~~~!!”
と叫びます。


最後には警察に撃たれる仲間をかばいつつ、
ビルの屋上からダイブしてしまいます。


最後に主人公が暮らしていた町が映り、
お世話になったおばさんが
家の外壁に主人公と一緒に撮った写真に
"生きているなら連絡をおくれ”
と書いて掛けたらしく
その写真を磨こうと手に取ろうとすると
額の後ろに
”お母さん、病気にならないでね”
と書かれているのを発見します。


屋上からダイブしたときに
途中、建設用の足場などにぶつかったため
速度は減速しており、
生きている可能性も0とはいえない、
と言う感じで映画は終わります。


~~~~ここまで~~~~

私はこの映画の題名を
なぜか
은밀하게 잔인하게と覚えていて
何度も子供たちに直されてしまいました。^^;;

은밀하게 위대하게というのは
隠密に偉大に、と言う意味なんですが、
北朝鮮の人が北朝鮮のことを言うとき
”わが偉大なる~”
とよく言ってるところから来ているんでしょうかね~?


ちなみに私が間違って覚えていた
은밀하게 잔인하게というのは
隠密に残忍に、と言う意味になり、
こっちのほうがタイトルとしてはしっくりこない~?
と思ったりもします。
(見るまで内容を知らなかったくせに^^;;)


それにしても、主人公。

背中を刺されたりしながらも
全然痛みを感じないのか
がんがん戦ってます。

そこいら辺がまたかなりうそ臭くて
いまひとつだったかも~?

仲間に背中の傷について聞かれた時
"かすり傷だ”って言ってたけど
いや、何かがぶっささってたし、
ぶっ刺さったまま三階くらいから車の上に
背中から落ちてるし。
(正直、この時刺さってるものが深く刺さって死んだな、
と思ったんですが、
落ちた時に偶然抜けた、みたいな処置になってました)


なんにせよ、登場人物たちの声が低くて小さくて
半分以上、何言ってるのかわかりませんでした。

字幕くれ~~~って思っちゃう。

読みきれるとは限らないけど。^^;;

お正月早々、いまひとつな映画を見てしまいましたが、
まあ、韓国映画なんて、こんなものよね。

煮え切らないし、ハッピーエンドじゃないし。

スカッとするものが好きな私としては
いまひとつな作品でした。