韓国ではお酒のことを

度々“약주(ヤクチュ)”と言ったりします。



この言葉は本当に言い得て妙だな~、って思います。



誰が考え付いたのか。



いえ、確かに始まりはヤクチュだったんだと思います。



漢字に直すと

“薬酒”となり、

文字通り“薬のお酒”という意味になります。



短大生の時、健康診断のアンケート用紙に

“タバコとお酒について思うことを書きなさい”

という質問があって、

タバコについては

“百害あって一利なし”と書き、

お酒については

“多少なら飲んでも良いと思います”

と書いた記憶があります。



タバコの方の

“百害あって一利なし”を読んだお医者さんが

“良く知ってるね”と感心していたんですが、

こんなことで感心されてしまう

そんな程度の短大だったってことですよ・・・。



もともと私はお酒好きだったので

(沢山は飲みませんでしたが)

多少のアルコール摂取は身体に良いと小耳に挟んだこともあり、

それを名分として、ちょこちょこ呑んでいた気がします。



お酒を飲まなくなって、すっかり飲めなくなった今でも

心臓の助けになると言う赤ワインだけは時々飲んでいます。



冷え性になりやすい女性にとって、

また、心臓病患者にとって

一日一杯の赤ワインは薬になります。



韓国も楽しんで飲むお酒もありけり、

薬の効果を期待して飲むお酒もありけり、

というものだったんじゃないでしょうか。



今では薬と言う観念は殆どなくなって

でも、目上の方に“お酒、飲まれますか?”とか

“お酒を飲みすぎるのは良くないですよ”とか

面と向かって言いにくい、なんていう雰囲気があるとでも言いましょうか。



特にお年寄りが飲まれるお酒のことを

ヤクチュと表現します。



できれば薬になる程度で止めて欲しいものだけれど

そうも行かないのがわかっていつつ

それでも一言言わざるを得ないお嫁さんの思いが

この“ヤクチュ”の中に込められている気がするのです。






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