先週末

 『したたかな寄生』(成田聡子著)

 という本から、ある虫の恐るべき

 生存戦略を知った。

 

 <カマキリは泳げないのに

  自ら水に飛び込んで

  命を落とすことがあるという。

 

  この飛び込みは

  カマキリ自身の意思ではなく

  実は寄生虫のしわざなのだ。

 

  泳げないカマキリを

  水に飛び込ませてしまう

  恐ろしいこの寄生虫は、

  線虫の仲間でハリガネムシという。

 

  このハリガネムシは

  カマキリの体内に入り込み

  寄生して成長し、繁殖期になると

  特殊なタンパク質をカマキリの

  脳に送り込み、カマキリを

  意のままに操り、

  水に飛び込めと命令するのだ。

 

  何故水に飛び込めと命令するのか

  それはハリガネムシは水中でしか

  繁殖活動できないからなのだ>

 

 すると昨日ニュースを見て驚いた

 こんな脳を乗っ取られるような事件が

 人間界でもあったからだ。

 

 それは、ロマンス詐欺に遭って

 お金を騙し取られた60代の女性が、

 今度はその男性の詐欺に加担し、

 別の女性を騙す事に協力して

 逮捕されてしまったというニュースだ。

 

 その女性は警察から

 「自分も騙されて、その男が詐欺師だと

  知っていて何故男に協力したのか?」

 と質問されて、

 「その男性が好きだっだから」

 と答えたという。

 

 ロマンス詐欺師の恋の毒素は

 ハリガネムシのタンパク質と同様

 宿主の脳を麻痺させ自由に操れる。

 全く恐るべしだ。

 

 そういえばボクも若い頃

 ある女性の恋の毒素に脳が犯されて

 嫉妬の泥沼に

 飛び込みそうになったことがあった。

 

 その話はまた今度。