60代でバツ2のスナックのママが

 

 「いろんな男に抱かれるたびにさ

  思い出す男がいるのよね〜」

 

 なんて演歌の一節みたいな台詞を

 酔いに任せてポロリと言った。

 

 聞きながら思った。

 そういう経験って、大人の女性なら

 きっと誰にでもあるんだろうなって。

 

 ちょっと

 意味が違うかもしれないけど

 ジュディオングさんの歌にも

 <好きな男の腕の中でも

  違う男の夢を見る>

 そんな歌詞もあるもんね。

 

 ボクも20代の頃、

 ある女性と付き合い始めて

 でもその女性はその時はまだ

 ボクも知っている8歳年上の

 妻子持ちの男性と不倫関係にあって。

 

 だからベットの中で

 彼女が遠くに視線を移すような

 仕草をする度に

 あ〜、今、彼を思い出してるのかもな

 なんて思ったんだよね。

 

 その後、彼女とボクは同棲を始めて

 3ヶ月ほどが過ぎた頃だったかな、

 

 確かその日は日曜の午後で

 滅多に鳴らない電話が鳴って、

 彼女が電話に出て

 そして受話器を耳に当てながら

 彼女が急に泣き出して

 

 そして受話器を置いた彼女が

 涙を拭きながら言った

 「〇〇さんが亡くなったの

  最後だからどうしても顔が見たい

  行ってもいいよね」って。

 

 〇〇さんっていうのは彼女が

 3年間不倫関係にあったあの彼で

 着替えて部屋を出ていく彼女の

 後ろ姿を見送るボクの気持ちは

 とっても複雑で、その時の光景は

 今でもハッキリ覚えている。

 

 貴女にも、今の彼じゃなく

 忘れられない男性っていますか?