「何故不倫したの?」シリーズ、

 本日は第4弾かな?(笑)。

 

 Oさんはボクが20代の頃に勤務した会社で

 30代ながら役員をされていた優秀な人で

 仕事に対する責任感、真摯な姿勢を

 学ばせていただいた方だった。

 

 当時、Oさんは役員として経営に携わる傍ら

 自分でも現場に立ち、取材現場にも喜んで

 向かう人だったから、とても忙しく

 よく徹夜にもなり、一緒にタクシーで

 帰宅するなんて事があって。

 その時、Oさん宅に寄って、そして

 ボクの家というのが順路だったのだが。

 

 会社を出る時Oさんは、

 それが午前3時でも午前5時でも

 必ず自宅に電話をする。

 するとOさんの自宅前に

 タクシーが到着すると奥様が玄関前に

 立っいて、Oさんを迎え、ボクにも

 「ご苦労様です」と声をかける。

 

 ある日Oさんと二人でお酒を飲んだ時

 奥様がいつも玄関前で待っている事に

 「ボクはいつも驚いているんです

  奥様、凄いですよね」と言ったら

 Oさんがポツリと

 「それが辛いんだ」と言った。

 

 そして続けて

 「女房は何事にも隙なく尽くす女で

  何時に帰っても、食事も風呂も

  完璧に用意してあって、

  午前5時に帰って朝7時に出ると言っても

  朝食はもちろん、ワイシャツもネクタイも

  全てコーディネイトされ用意されてて

  その上部屋はいつも片付いてるし、

  チリ一つも落ちてない。

  だから、家に帰っても

  正直言うとなんか落ちかないし

  リラックスできないんだ」と言った。

 

 それから数ヶ月した頃だったろうか

 Oさんと徹夜しても、タクシー帰宅は

 ボクだけになった、

 Oさんは近所のホテルに泊まって

 帰宅しなくなったのだ。

 

 それから半年ほどした頃、

 ボクはその会社を既に辞めていたのだが

 Oさんに誘われて、ある小料理屋に

 連れて行かれた。

 

 そこの女将は声も大きく

 小さななことなどまるで気にしない

 姉御タイプの豪快な女性で

 初対面のボクの膝に座って

 「デュエットしようよ」

 なんて言ってマイクを握るような

 そんな人だった。

 

 それから一年ほどした頃

 その女将とOさんが付き合ってるって

 噂を聞いたので、ボクはOさんに

 「そんな噂が流れてますよ」

 とイタズラっぽく言ったら

 「いいんだよ。実際そうだから

  女将といると、

  本当に癒されるんだ」と言った。

 

 その時思った

 Oさんの想いはとてもよくわかる

 

 何事も完璧にこなす奥様には

 大変申し訳ないけど

 隙の無い女性って疲れるんだよねって。