昨夜、飲むつもりはなかったのだが
横浜での用事を終え、電車に乗り
最寄駅を降りたら結構強い雨で
仕方なく、雨が止むまでと思い、
駅近くの飲み屋に立ち寄った。
するとそこに最近よく会う
F君が1人で居て、ボクが席に着くと
「Hさん隣りいいですか」と言いながら
ボクが返事をする前に隣に座ってしまった。
F君は今年42歳、結婚15年で子供は2人。
職業は地方公務員で、
仕事ぶりはいたって真面目で
上司の信頼も厚い男だと聞いてる。
見た目も仕事男という感じは微塵もなく、
いかにも優しそうで、良き旦那、
良きパパというイメージだ。
そんなF君が突然
「Hさんは奥さんがいらした時
浮気なんかされたことあるんですか?」
と聞いてきて、そこで察しの良いボクは
ピンと来て
「F君、好きな人でもできたの?」と
逆に聞き返した。
そこからの主要な会話を拾うと
「Hさんもご存知のあのRさんと
1回だけそういう関係になって
でもその後連絡しても返事がなくて」
「へえ〜、Rさんとね。
彼女はワンナイトの
その場限りの関係って割り切って
そうなったんじゃないの」
「いや、そんなことないと思います。
彼女のことを誰とでも寝る
軽い女みたいにいう人も居ますけど
付き合ってわかったんですよ
思いやりがあって優しくて、
本当は真面目で、ちょっと寂しがりやで
正直、ちゃんと付き合いたいって思って」
「でも、連絡しても返事が来ないんだろ」
それから色々話してわかった。
真面目で子煩悩で、愛妻家だったF君が
生まれて初めての浮気でRさんに恋して、
熱いイケナイ不倫関係の世界に
突入しようとしてるんだなって。
そこでちょっと酔って
意地悪な気持ちになってたボクは
「遊び上手のイケナイ浮気男はね
彼女を自分のモノにしようと思った時は
奥さんとは家庭内別居状態で
もう5年以上も抱いたことはなくて
子育てに目処がついたら
離婚してもいいと思ってる、
なんて言って、
相手の女性に将来への夢を与えて
その気にさせる。
寂しい女性はね、そんな嘘つきで
悪い男が好きなんだよ。
だから、F君、君は不倫には向いてない」
って言ったらなんと
「僕、今なら本当の悪い男になれますよ」
なんて言った。
そんな何となく期待した展開になって
ちょっと慌てたH君。
1番のワルはひょっとしてボクかも
なんて反省した夜だった。