ある奥様がこんなことを言った

 「子供が中学へ入学して、時間もできたし

  自分の自由になるお金も欲しかったから

  ちゃんと就職して、生まれて初めて

  会社員になった。

  それで分かったの、家でいつも威張って

  <会社じゃ俺って本当は凄いんだぜ>

  なんて言ってる旦那、実は大したこと

  ないんだろうなって」

 

 その話を聞きながら思った。

 

 旦那の稼ぎだけで生活してた時は、

 会社という組織の中で、

 旦那は家族のために一生懸命頑張って

 毎日必死に戦ってくれているって思ってた、

 だから夫を尊敬し夫を立てるという

 気持ちにもなれた。

 でも自分がちゃんと働いてみて、

 会社という組織を知り、理解し

 自分で生きていける経済力を持つと

 夫への尊敬も薄れるのは勿論

 夫の<俺って凄い>という自慢話も

 <本当はみんなに疎まれてる窓際のくせに

  その鬱憤を晴らすため

  家で威張るのはもうやめて>

 なんて気持ちに変わっていくわけだ。

 

 そこで夫婦っていうものを

 今改めて思い返してみると

 

 男は仕事だけして

 <俺って凄い>なんて自慢するわけだけど

 

 女性ってのは、家事をすることは勿論

 子育ても1人で頑張る

 親戚付き合い近所付き合い

 ママ友関係なんかも切り盛りする。

 さらにその上、仕事までこなし

 金銭まで稼ぐようになると

 旦那を尊敬し、旦那を立てる

 なんて気持ちが薄れていくのは当然だ。

 

 さらに、外の世界で

 旦那よりとっても優秀で、

 仕事もできて性格も優しい、

 そんな素敵な男性に出会えば

 そっちに気持ちが流れ、

 旦那が面倒な存在になっていくのは

 自然な流れなのかもしれない。

 

 ついこの前も書いたけど

 昔は、出来る男は妾を持った。

 

 今はできる女は彼を持つ。

 そういう時代になったのかもしれない。