昨夜ネットで、作者もよく分からないような

 マイナーな映画を鑑賞した。

 

 内容をざっと説明すると、こんな感じ。

 

 何かの職業の親方が亡くなった。

 葬儀も終わり、未亡人となった女将さんと

 たった1人の内弟子の若者が

 2人で後片付けをして、

 そこで女将さんが弟子の子に

 「お前も出て行くんだよね、寂しくなるなあ」

 とポツリと言うと、

 そこで、その弟子が決心したように

 「女将さん、オレ、

  女将さんがずっと好きだったんです」

 と叫んで、女将さんにしがみついて

 すると女将さんは

 「ダメだよ、そんなことダメだよ」

 と、言いながら若い弟子を受け入れてしまう。

 

 それからは女将さんが、自分の体を使って

 女性経験の全くなかった童貞男子を

 女を喜ばせる男になれるように

 触り方、舐め方、腰の動かし方など

 はじめの一歩から

 毎日のように仕込んでいく

 

 「服は急いで脱がせちゃいけない

  いろんな所を眺めて、触って、キスして

  慌てて下に手をやっちゃいけない」

 「乳首はもっと優しく吸って

  私が感じてきたら、歯を立てて」

 「最初からそんなに早く腰を振っちゃダメ

  ゆっくりゆっくり、反応を見ながら

  早くしたり、遅くしたり、ちょっと焦らして」

 

 そんな指導を日々繰り返し

 女将さんは弟子の若者を自分好みの男に

 育てて行く。

 見ながら思った。

 この映画、実は日本の伝統的な性技を

 後世に伝えるという、教育的映画という

 側面もあるんじゃないかって(笑)。

 

 そこでこれまでのボクの

 数少ない経験を色々思い出してみた。

 

 女性によっては自分の希望を全く言わず

 最初から最後まで男性にされるがまま

 という方もいたし

 逆に、映画の女将さんのように

 「そこはこうして、

  もっとゆっくり舐めて」

 「もっと強く噛んで」

 「まだイっちゃダメ」なんて

 最中にどんどん希望を伝えてくる女性もいた。

 

 どちらが良いのかは勿論、

 人それぞれだから分からないけれど

 ボクの場合は口うるさく希望を述べてくれた

 そんな女性のおかげで

 少し大人になれたかもって

 思うこともあったし、お互いどんどん

 楽しくなっていったという記憶もある。

 

 自分の気持ちよさをちゃんと伝える

 また、されて嫌なことは嫌だと

 我慢をせずにちゃんと言う

 そういうことって

 長く仲良く付き合うには大切なことだと

 ボクは思う。

 

 でも、そんなこと言っておいてなんだけど

 映画の結末は

 

 徹底的に性技を仕込んだその弟子が

 身に付けた性技をなんと

 若い女性達にも使用してしまい

 彼女たちはその性技に魅了され

 弟子君はモテモテ男になり

 女将さんの所から独立し旅立っていくという

 悲恋物語だったんだけどね。