昨夜、NHK大河ドラマ『光る君へ』を観ていて

 色々考えた。

 

 主人公の紫式部である吉高由里子さんの恋人

 柄本佑君演じる藤原道長は、

 高貴な家に生まれた平安貴族でありながら

 庶民の命や暮らしまでも真剣に考える

 真面目で誠実な青年として描かれていたわけだが、

 

 だけど、やっぱり女性関係は

 他の高貴な貴族と同様に、何でもありで、

 左大臣家の娘の所へ婿に入ったのに、

 別に妻をめとり、

 吉高さんには妾になって欲しいって

 心の底から願ってしまうのだ。

 

 そういえば紫式部が書いた

 世界最古の女性文学と呼ばれる

 『源氏物語』の主人公は

 <源融(みなもとのとおる)>

 だと言われているが

 源融の父親である嵯峨天皇は

 50人の子供がいたことで有名な方だった。

 

 富と地位と権力がある方だけが

 たくさんの女性とお付き合いできる。

 昔はそれが当たり前だったわけで

 一般庶民の普通の男であるボクは

 若い頃、そんな高貴な男の

 女性を選び放題という状況に憧れ

 随分夢見たものだった。

 

 特にそんな気分になったのは

 18歳未満お断りの映画

 江戸時代の『大奥物語』?を観た時だ。

 

 美しい妻も妾もたくさんいる将軍が

 郊外で馬を走らせ遊んでいる時、

 ちょっと見かけた可愛い町娘に

 心惹かれ、家来に命じて城に連れて来させて

 「苦しゅうない、近こう寄れ」とかいって 

 自分の寝床に引き入れる。

 さらに、隣の部屋でその二人を見守ってた

 警備の女性まで、結局抱いてしまうのだ。

 まあ史実とは無関係の成人映画だから

 何でもありなのだが

 18歳のボクには刺激が強かった。

 

 その時思った、家柄とか容姿はともかく

 その他の、努力で何とかなる男の魅力は

 獲得しなきゃなって。

 というわけでそれからは

 常にちょびっと勉強して、怠けずに体を鍛えて

 一生懸命働いて来たというわけだ。

 

 男の頑張りの原点はやっぱり女性にモテること。

 18歳で<大奥物語>を見てからこの歳になるまで、

 その想いは全然変わってない(笑)。

 

 でもさ、ずっと周囲の人を見て来ていつも思うんだ

 男も女もそうだけど

 異性に関心があって、モテたいって思ってる人は

 いつまでも本当の老人にはならないんだって。