今週初めに新年の挨拶と

 「久しぶりにいらして下さい」

 というラインがあって、

 37歳の女性バーテンダーが1人でやっている

 小さなバーへ2ヶ月ぶりに出かけた。

 

 そのバーテンダーの女性は

 ボクにとってはとっても珍しい存在で

 37歳の人妻で、一人で夜のバーで働いていて

 向こうから声をかけてくれるのに

 ボクの方から誘いたいとか、

 お付き合いしたいとか全く思わない、

 ある意味、不思議な存在と言える人なのだ。

 

 考えてみると、顔もスタイルも普通

 話を聞くのも上手で、不快な感じは全くない

 でも、二人きりになって話をしたい

 なんて気持ちには全くならないんだなあ。

 

 その店で何となくその色気を感じない

 バーデン女性と話していたら、

 かなり酔った男性が入って来て、

 二人の挨拶の言葉を聞いて

 その彼がこの店の常連だとすぐに分かった。

 

 すると早速彼女が、

 その男性をボクに紹介してくれて

 略歴まで教えてくれた。

 「ある会社の社長さんをしてて

  今58歳。去年の末にバツ2になったばかりで

  年明けも色々大変なんですよね・・・」なんて。

 

 そこで興味が湧いたボクは、

 その58歳の酔った社長に質問を連発した

 「結婚生活は何年?」

 「お子さんはいるの?」

 「慰謝料とか大変じゃない?」

 そこまではとても簡単に答えてくれて

 しかし「なんで別れたの?」と聞いたら

 そこからの説明が長かった。

 

 その長い説明をいつものように

 ダイジェスト版にして簡単に書いてみると

 こんな感じ。

 

 <去年別れた妻は、実は最初の結婚生活の時の

  不倫相手で、まず彼女が先に離婚して、

  僕の離婚を待っていたわけで。

  先に離婚されて、僕はかなり慌てて

  とっても迷って、でも約束してたし

  その時先妻と色々揉め事があって

  なんか面倒くさくなって、

  その時の勢いで離婚してしまって。

  そして彼女と結婚したんだけど、

  してみたら、なんか違う。

  不倫関係の時は仲良しだったんだけど

  やっぱり不倫相手と結婚相手は

  全く違うって気が付いて。

  結婚生活の毎日が何故か辛くなって

  去年の春頃から話し合うようになって

  暮れに別れたというわけです>

 

 話を聞いていて、思った。

 この58歳でバツ2になった社長は

 とっても真面目で正直な男だなって。

 

 だから彼に

 「58歳は若い。結婚はともかく、

  新しい恋をドンドンしようよ」って言った。

 そしたら

 「いや先輩、58歳は若くないんです。

  実は昨日病院行って、まだ子供ができるか

  精子を調べてもらったんです。そしたら

  精子の数や活力は全盛時の30%ほど

  自然妊娠はほぼ無理だって言われたんですよ」

 なんて答えた。

 

 それから、彼と精子の話でかなり盛り上がって

 そんな精子話はまた今度。