雑学の本を読んでたら、

 昔々授業で習った<共鳴>という言葉が出てきて

 検索したらこんな解説があった

 「振動体が、その固有振動数に等しい

  外部振動の刺激を受けると振幅が増大する現象。

  振動数の等しい二つの音叉の一方を鳴らせば

  他方も激しくなり始める現象」

 

 ここで何でも男女関係に結びつけてしまう

 ボクの素敵な癖が顔を出して、

 そうか、仲良し男女って

 あらゆる場面で<共鳴>し合えるから

 仲良しなんだきっと、なんて勝手に納得してたら

 いろんな事が頭に浮かんできた。

 

 まず心の共鳴で思い出した二人。

 今年の夏前だったか

 結婚したばかりの40代後半の住職が

 20代の若い嫁を連れて

 飲み屋さんにきた。

 

 その男、昔から知っているが

 何しろ理屈っぽくって話好き。

 その時もウクライナとロシアの問題が

 話題になった途端、住職の解説が始まって、

 そして聞いていて話の元はすぐわかった、

 それはテレビに出ている

 ロシア問題専門家の解説そのままだったから。

 だから周囲の人間は誰も興味を示さなかったが

 新婚の嫁は一人感心し、感動し、共鳴し

 ボクに「やっぱり彼、凄いですよね」

 なんて話しかけてきたのだ。

 

 周りがどう思っていても関係ない

 二人の間で、常に共鳴しあえれば

 その二人は幸せなのだ。

 

 まあ、心の共鳴ってのはこんな風に

 曖昧なものだが

 体の共鳴ってのはちょっと違う。

 

 これは昔飲み友達だったある女性が

 不倫関係にある彼と離れられない理由を

 こんな風に語ってた。

 

 「これまでの誰よりも、彼とすると

  興奮するし感じ方も全然違うのよ。

  そして彼の反応も全然違う。

  今考えると、本当に彼とは

  体の相性が良いんだと思うの

  だから離れられない」

 

 まさしくこれは

 さっき書いた辞書の解説の

 

 <一方の音叉を鳴らせば

 他方も激しくなり始める>という

 滅多に味わえない「体の共鳴」現象だ。

 

 そういえば「体の相性が良くて

  モラハラ夫だけど別れられない」

 なんて言ってた奥様もいたなあ。

 

 そこでボクもある女性の事を思い出した。

 その女性はボクの動きに同調するように

 動きも声もどんどん大きくなり、

 絶頂期が近いって思った瞬間

 お互いの興奮振動の波が共鳴して

 ブルブルと震え、二人同時に快楽の海に

 沈んでいったのであった、なんて。

 

 体の相性の良さを意識したのは

 その時が初めてだった。

 

 でも今考えると、

 彼女が単に優しい演技派だっただけ?、

 なんて気もするわけで(笑)。