飲み屋さんでよく見かけるその男、Z君は、

 いつも相手を上から目線で偉そうに否定する。

 

 昨夜も隣に座った若い男性に、

 「新聞なんて嘘しか書いてないのに

  そんなもん読んで何の意味があるんだ」

 なんて言った。

 近くで聞いていてボクは思った

 <新聞を読んでない人間が、

  嘘ばかりだって

  どうしてわかるんだって>。

 

 1年ほど前だったか、いつも避けていたのに

 たまたまZ君がボクの隣に座るという

 ついてない最悪の日があって、その時彼が

 いつものように偉そうにこんなことを言った

 

 「Hさんはいつも女と話してるけど

  女のする話なんて何の意味もないし

  得るものは何もない。

  Hさんもいい歳なんだから

  もう女と話すなんてバカなことやめて

  ちゃんとした男と

  ちゃんとした話しましょうよ」なんて。

 

 その時ボクは流石に頭に来たけど、これで

 「ちゃんとした男って

  まさかキミのことじゃないよな?」

 何て言い返したら彼の思う壺で

 何時間もくだらない議論に付き合わされて

 イライラムカムカし続ける

 そんな状況になるのは分かっていたので

 「今日はお先に、素敵な夜を」

 と言って、勘定を済ませて店を出た。

 

 寂しい男の絡み方には何パターンかあるけど

 この偉そうな説教パターンは

 ボクは特に苦手だから

 何しろ関わらずに逃げることにしてる。

  

 考えの底の浅い男ほど決めつけてものを言う。

 そういう男はまた、

 他の人が他の考えを持っていることが

 全く理解できない。

 それはその男が猫の額ほどしかない

 小さな自分の世界しか知らないし

 その狭い世界が絶対で

 またそんな世界は努力も必要ないから

 とっても居心地が良わけで。

 

 Z君は現在60歳。若い頃一度結婚していて

 その結婚生活は3年ほどもったと聞いた。

 きっととっても素直で優しい

 良い奥さんだったに違いない。

 そうじゃなきゃZ君と3年は持たない。

 

 何かにつけて説教する、

 自分の意見を押し付ける

 人の意見は全く聞かない

 そんな男が近づいて来たら

 即、逃げるしかない、

 だって良いことは何もないから。

 

 

 

 

 

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