小説を読んでたら、若者の会話の中に
 「好きに理由はいらないでしょ」
 そんな言葉が出てきた。

 そこでオッさんは考えた。
 <好きに理由は、本当にいらないの?>って。

 そういえば昔、イイなあって思ってた女性が
 「私ね、男性が仕事に夢中になってて
  ワイシャツの袖をまくる瞬間があるでしょ
  その姿に何故かドキッするの・・・」とか

 「アフターファイブに飲みに行って、
  生ビールのジョッキを持ちながら
  ネクタイを緩める仕草に男を感じるのよ」
 なんて言ったので、ボクはそんな仕草を
 その女性の前で、意識してするようになった。


 でも、その女性は、
 そんな素直なボクに関心すら示さなかった。
 
 根本がダメなら、
 いくら彼女が好きな仕草をしようと
 結局、眼中にないから、何も感じないわけだ。

 「好きに理由はいらない」かもしれないけど
 「好きにならない理由」は
 きっとハッキリしてるんだよね。